タイミング法
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不妊治療は通常、一般不妊治療からスタートしますが、その最初のステップともいえるのがタイミング法(タイミング指導)です。排卵日を把握した上で性交渉を行う日時を合わせるタイミング法は、自己流で行っている方もいるかもしれません。
タイミング法では、正確に排卵日を推定し、妊娠可能な時期に性交渉を持つことが何より重要です。
そこで本記事では、タイミング法のスケジュールをご紹介した上で、成功率の具体的な数値と成功率を高めるポイントを解説していきます。
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タイミング法(タイミング指導)とは?クリニックでタイミング法(タイミング指導)を受けた際のスケジュールタイミング法(タイミング指導)の成功率はどれくらい?タイミング法(タイミング指導)の成功率を上げるポイントタイミング法(タイミング指導)をクリニックで受けた場合の費用タイミング法(タイミング指導)で成功率を上げるなら、にしたんARTクリニックにご相談をタイミング法(タイミング指導)とは、最も妊娠しやすいとされる排卵日を把握し、その時期に性交渉のタイミングを合わせることで妊娠の確率を高める不妊治療法のひとつです。
不妊治療を始める際は、まず不妊検査を行います。検査の結果、男女共に明確な不妊の原因がなく、女性側に自発的な排卵があるのであれば、タイミング法からスタートするのが一般的です。タイミング法は医療介入レベルが低く、心身の負担や経済的な負担も抑えられることから、「不妊治療の第一歩」ともいわれています。
タイミング法の対象となるのは、排卵・精子の状態に異常がなく、自然妊娠が可能な男女です。
タイミング法では妊娠しやすい時期に性交渉を行うことで自然妊娠の確率を高めていくため、対象となるのは体内での自然妊娠が可能で、かつ避妊をせずに半年間性交渉を持っても妊娠に至らなかったご夫婦(カップル)となります。
タイミング法の対象とならないのは、自然治癒が見込めない不妊要因がある場合です。また、ご夫婦(カップル)のどちらかが単身赴任や出張が多いために、性交渉のタイミングを合わせることが難しい場合や、そもそも性交渉が難しいご夫婦(カップル)の場合も不向きといえるでしょう。
タイミング法(タイミング指導)では、一般的には月経周期を把握した上で排卵日を予測し、タイミングを見はからって性交渉を行っていきます。
ここでは、にしたんARTクリニックでタイミング法がどのように行われるのか、スケジュールに沿ってご紹介します。
まずは受診をしていただき、男性・女性それぞれの不妊の原因を調べるための検査を行います。
検査の結果、自然妊娠が可能であると判断できたら、法的な婚姻関係があるご夫婦(カップル)、または事実婚のカップルそれぞれに必要書類を提出いただいた上で、治療計画書を作成していきます。
これまでの月経周期やホルモン検査、超音波検査の結果などから、排卵日を予測します。
プロゲステロン(黄体ホルモン)の寿命は約14日間であるため、例えば月経周期が28日型の場合は、月経周期の14日目が排卵日であると予測します。
タイミング法を行う月経周期を迎えたら、月経開始日から10~12日目に通院をスタートし、経腟超音波検査で卵胞のモニタリングを行います。排卵日を推定するためには、卵胞の大きさや頸管の状態まで確認する必要があるためです。
なお、医師が必要と判断した場合は、排卵までに内服薬を用いることもあります。また、卵胞の成長が遅い場合や元々卵胞が育ちにくい場合などは、排卵日の2日前を目安に排卵誘発剤を処方します。
最も妊娠しやすい時期は、排卵の4日前から排卵前日までで、排卵日の1~2日前がピークです。
卵胞のモニタリングで推定された排卵日を踏まえて、医師の指定した日時にご夫婦(カップル)で性交渉を行います。
次の月経予定日に月経が来ない場合は市販の妊娠検査薬で検査を行い、妊娠反応があればクリニックを受診します。受診時はhCGホルモンの値を血液検査で測定し、妊娠を判定します。
なお、月経が来た場合でも、次のタイミング法や治療計画を立てるための受診が必要です。
タイミング法(タイミング指導)の成功率は、数値で見るとどの程度なのでしょうか。年代別の妊娠率も併せて見ていきましょう。
公益社団法人日本産婦人科医会のデータによると、全年代の原因不明の不妊症患者におけるタイミング法による妊娠率は、治療開始当初は約5%です。累積妊娠率は経過観察の期間ごとに変化し、6ヵ月で約50%へと上昇する一方、24ヵ月が経過しても妊娠率は約60%と、ほぼ横ばいで推移しています 。
この成功率を踏まえ、タイミング法で妊娠に至らなかった場合は、約1年を目処に次の治療のステップへ移行することが望ましいと考えられています。
※出典 公益社団法人日本産婦人科医会「原因不明不妊における治療別の累積妊娠率」
公益社団法人日本産婦人科医会が引用している調査に、女性の年齢別出生数が示されたデータがあります。このデータでは4世紀にわたって女性1,000人あたりの出生数が記録されており、どの時代でも20代前半では500人前後の出生数であるのに対し、35歳を境に急激に減少しています。
このことから、時代が変わっても、年齢による女性の本来の妊娠率は変わっていないことが見てとれます。ご自身の年齢がこの年代に該当する場合は、自然妊娠に近い形のタイミング法だけでなく、ほかの不妊治療も視野に入れるべきでしょう。
※出典 公益社団法人日本産婦人科医会「時代毎の妊娠率と女性の年令」
2つのデータからは、タイミング法の成功率は6ヵ月以上経過すると約50%からほぼ横ばいとなること、さらに女性の年齢が上がるにしたがって自然妊娠の妊娠率は低下することがわかります。
タイミング法は約1年を目処に不妊治療の次のステップへと切り替えることが推奨されますが、35歳以上の女性の場合には、1年を待たずにステップアップを検討することをおすすめします。
タイミング法(タイミング指導)は自然妊娠にごく近い形で妊娠を目指す方法です。成功率を高めるために、日常的に実践できる5つのポイントを押さえておきましょう。
タイミング法の成功率が最も高いのは、排卵日1~2日前の性交渉です。排卵直後の妊娠率はゼロではありませんが、卵子の寿命は約24時間とされているため、1日経過すると妊娠率はゼロになります。
精子の寿命は約72時間とされるため、排卵直前に性交渉を持ち、排卵された卵子と精子が確実に出会うタイミングを狙ったほうが妊娠の確率は高いといえます。
タイミング法の成功率を上げるには、妊娠しやすい体内環境に整えることが大切です。栄養バランスのとれた食事、十分な睡眠、適度な運動といった生活習慣の改善によってホルモンバランスが整い、正常な排卵が促されます。
排卵の周期が一定になると排卵日の正確な予測もしやすくなり、妊娠の成功率を高められます。
また、精子の状態を良くするため、男性の生活改善を試みることもおすすめです。精子は体調やストレスによって運動率や精子数などが変化しやすいと考えられています。
アルコールやたばこは精子だけでなくほかの臓器へ悪影響を及ぼす可能性があるため、できるだけ控えたほうがいいでしょう。
排卵日を正確に把握するために、基礎体温を記録することがタイミング法の基本です。毎日同じ時間に基礎体温を測定し、その変化を記録して排卵日を予測します。体温がわずかに上昇する日が排卵日となります。
また、月経周期をカレンダーに記録するのも、排卵日を予測する方法のひとつです。一般的には、月経周期の中間あたりが排卵日と考えられています。
タイミング法の成功率は、自己流で行うよりも、クリニックで医師の診察や検査を受け、正確に排卵日を推定したほうが高くなります。
排卵日を推定するための検査や妊娠の判定なども月経周期に合わせて行う必要があるため、医師とこまめに相談しながら進めていきましょう。
タイミング法で妊娠に至らなかった場合は、不妊治療を次の段階に進めることを検討します。時期としては、タイミング法で月経周期を6回迎えた頃です。
ただし、年齢やその他の条件によっては、より早い時期にステップアップをおすすめすることもあります。
タイミング法(タイミング指導)は保険適用の対象となる不妊治療で、人工授精(AIH)や体外受精(Conventional-IVF/ふりかけ法)などよりも比較的安価な治療法となっています。
実際の費用は通院回数や実施する検査などによって異なりますが、にしたんARTクリニックのタイミング法でかかる費用は下記のとおりです。
保険診療 | 自費診療 | |
初診料 | 870円 | 3,300円 |
再診料 | 380円 | 1,100円 |
一般不妊治療管理料 | 750円 | ー |
タイミング法(タイミング指導)の成功率を高めるためには、より正確に排卵日を把握する必要があります。そのためにも自己流ではなく、クリニックで検査や調整を受けることが必要不可欠です。
にしたんARTクリニックでは、患者さまのご意見やご希望を最優先にしながら、スクリーニング検査の結果も加味した治療法をおすすめしています。
タイミング法で妊娠に至らなかった場合も、ステップアップを含めた最短かつ最善な治療の提案が可能ですので、ぜひご相談ください。
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