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妊娠するにはどうすればいい?妊娠の仕組みや妊活の基礎を解説

妊娠するにはどうすればいい?妊娠の仕組みや妊活の基礎を解説

「そろそろ赤ちゃんが欲しい」「妊活を始めてみようかな」という妊活初心者の中には、「できるだけ早い段階で妊娠するにはどうすればいい?」「妊活ってそもそも何だろう?」「病院に行ったほうがいいの?」という疑問を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

赤ちゃんを迎えるためには、まず妊娠の仕組みを理解し、計画的に取り組むことが重要です。
この記事では、妊活に取り組む前にまずは知っておきたい妊娠の仕組みや流れのほか、妊活の基礎、妊娠を叶えるための実践ポイントを解説します。パートナーといっしょにお読みいただき、妊活を始める際の参考にしてください。

妊娠するために、その仕組みと流れを理解しよう

妊娠とは、女性の卵子と男性の精子が出会って受精卵(胚)になり、子宮内膜に着床して発育することです。妊娠するまでには、具体的には「排卵」「射精」「受精」「着床」というプロセスがあります。

妊娠を目指すためには、まずは妊娠の仕組みを理解することが必要です。まずは、妊娠の仕組みと流れについて見ていきましょう。

自然妊娠の仕組みと流れ

1.排卵する

卵子は卵巣内に「卵胞」と呼ばれる状態で待機していて、月経周期に合わせて成熟します。女性ホルモンが分泌されると卵胞は排卵できる大きさにまで育ち、卵胞から卵子が飛び出し、排卵します。排卵が起こる日が「排卵日」です。排卵日は月経周期である程度知ることができます。

2.卵管采が卵子をピックアップする

腹腔内に飛び出した卵子を、卵管から伸びた卵管采と呼ばれる部位がキャッチし、卵管内に取り込まれます。卵子は卵管内で精子と出会うのを待ちますが、卵子の寿命は排卵後、約24時間です。

3.射精された精子が子宮内に入る

性交渉で射精された精子が子宮内に入ります。1回の射精で放出される精子は、1億個以上です。精子は腟から子宮頸管、子宮へと進み、さらに奥にある卵管を目指しますが、卵管までたどり着ける精子はほんのわずかです。射精後、子宮内に入った精子の寿命は約3日間です。

4.卵管で卵子と精子が出会って受精する

卵管で卵子と精子が出会い、融合することを受精といいます。1つの卵子に入ることができる精子は1つだけです。卵子は受精すると受精卵(胚)になり、細胞分裂を始めます。

5.受精卵(胚)が細胞分裂しながら子宮に移動する

受精卵(胚)は細胞分裂を繰り返しながら卵管を進み、子宮に移動します。受精してから5~7日目には「胚盤胞」と呼ばれる状態にまで成長し、子宮内膜までたどり着きます。この間、受精卵(胚)を受け入れるために、子宮内膜はふわふわのベッドのように厚くなっています。

6.受精卵(胚)が着床する

受精卵(胚)は、子宮内膜にたどり着くと絨毛を出して定着します。これを「着床」といい、妊娠の成立を意味します。着床すると受精卵(胚)は子宮内膜にもぐり込み、赤ちゃんになるために成長を続けていきます。

赤ちゃんを迎えるために妊活が必要な理由

妊娠するには、前述のとおり卵子と精子のタイミングが重なり、すべてのプロセスが順調に進むことが必要です。妊娠できるタイミングは月に数日で、実際には排卵が起こっていなかったり、精子が前に進む力を持っていなかったりなど、さまざまなハードルがあります。
また、卵子と精子がうまく出会っても、必ず受精するわけではありません。妊娠を叶えるためには、お二人が妊活を行って、前向きに妊娠に取り組むことが必要です。

妊活とは、妊娠を望むご夫婦(カップル)が、赤ちゃんを授かるために行動するすべてのことをいいます。女性が産む側の性ではありますが、妊娠も妊活も、お二人で取り組むことで初めて成立します。妊娠を希望するなら、ぜひご夫婦(カップル)でいっしょに妊活を始めてください。
赤ちゃんを迎えたいご夫婦(カップル)に妊活をおすすめる理由は、下記のとおりです。

年齢とともに自然妊娠する確率は下がっていくから

妊娠は年齢との関わりが深く、避妊せずに性交渉を続けていれば、いずれ妊娠するというものでもありません。
妊娠することができる妊孕力(にんようりょく)は、年齢とともに低下します。下記のグラフは、女性の年齢に対する妊孕率の変化を示したものです。

女性の年齢と妊孕力の変化

※出典 一般社団法人日本生殖医学会「女性の年齢による妊孕力の変化

年齢を重ねると少しずつ妊娠率が下がり、40歳以上になると格段に妊娠率が下がることがわかります。妊孕力が低下する年代では不妊症が増加し、不妊症の割合は25~29歳で8.9%、30~34歳で14.6%、35~39歳で21.9%、40~44歳で28.9%です。

つまり、妊娠を希望するなら自然に任せず、なるべく早く妊活を始めることが重要であるといえます。

不妊症の原因は男性にも女性にもあることがわかっているから

不妊症とは、自然妊娠では妊娠することが難しく、なんらかの治療を要する状態のことです。不妊症は男女それぞれに原因があることがわかっています。WHO(世界保健機関)の報告によると、不妊症の48%は男性側に原因があることがわかっています。

不妊症の原因

赤ちゃんが欲しいと思ったら、不妊症の原因がないかを確認するために、お二人でブライダルチェックを受けることが重要です。なるべく早くクリニックにかかることで、不妊症なのかどうか、不妊症なのであれば原因は何なのかを突き止めることができ、最善の治療を受けることで、結果的に早い段階で妊娠することが可能になります。

不妊症の原因については、こちらの記事で詳しく解説しています。
【医師監修】不妊の原因は?不妊症の定義や原因、不妊治療を解説

妊娠しやすいタイミングで性交渉の機会を持つことが重要

自然妊娠では、性交渉をするタイミングがとても重要といえます。前述のとおり、卵子は排卵後、24時間しか生きられません。射精された精子は、精子の寿命である72時間のあいだに、卵子と出会う必要があります。

妊娠しやすいチャンスは排卵日の3日前から排卵日の次の日くらいまでなので、この期間に1~2日おきに性交渉をすることで、妊娠する確率が高まります。排卵日は、月経周期が28日の場合、月経が始まった日から約14日後ですが、排卵日が前後することはよくあるため、妊活中は性交渉の頻度を増やすことが重要です。
排卵日を正確に測るには、市販の排卵検査薬を使用する方法があります。ただし、月経周期が不順な場合は正確さに欠けるほか、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)という病気を持っている場合は正しい検査結果を得ることができません。

不妊治療専門クリニックで検査を受ければ、経腟超音波検査で卵胞の大きさをチェックし、正確な排卵日を予測することが可能です。医師による「タイミング指導(タイミング法)」は、性交渉をする日のアドバイスを受けるというトライしやすい治療なので、不妊治療の最初の一歩として検討をしてみるといいでしょう。

妊娠しやすいタイミング

タイミング指導について詳しくは、こちらのページをご覧ください。
タイミング指導について知っておきたいこと

妊娠を叶えたいご夫婦(カップル)におすすめの妊活

「妊娠したい」「赤ちゃんを迎えたい」と考えているご夫婦(カップル)は、まずはお二人で妊娠について話し合うことから始めてみてはいかがでしょうか。

妊活は、お二人で進めることが重要です。仕事や家族・経済状況などを把握し、子供を持ちたい時期や希望する人数、妊活する時期・方法について、話し合ってみましょう。自然に任せるならいつまで待つのか、何歳までには治療を始め、区切りをつけたいと考えているかなどを決めてみてください。

お二人の妊娠に関する認識が深まったら、具体的な妊活の始まりです。早期に妊活を終えるためにできる妊活の基本は、下記のとおりです。

食習慣を改善し、規則正しい生活を送る

バランスのとれた食事を心掛け、良質な睡眠をとるという規則正しい生活を送ることで、ホルモンバランスが整い、卵子や精子の質向上が期待できます。

1日3食の中で、野菜や魚、乳製品、穀類、大豆製品などを、バランス良く食べることが大切です。睡眠時間をしっかり確保することも大切ですが、睡眠の質も良くなるよう、寝室の環境を良くすることも意識してください。

適度な運動を心掛け、適切な体重を維持する

やせすぎ、太りすぎは、妊娠しにくい体質につながります。ヨガやウォーキングなど、心拍数が上がりすぎない、適度な運動を心掛けてください。運動をすることは、心地良い睡眠にもつながります。

ストレスケアに努める

社会の中で生きる上でストレスを受けてしまうこともありますが、過度なストレスは、妊活中には避けたいものです。
ストレスをできるだけ遠ざけ、休みの日は趣味などに取り組むことでうまく発散できるよう、コントロールすることを意識しましょう。

体を温める

体が冷えると血行が悪くなり、免疫力や代謝も落ちやすくなります。妊活中の女性は血のめぐりを意識し、体を温める「温活」がおすすめです。子宮や卵巣は冷えやすい器官だといわれており、卵巣機能が低下すると排卵障害を引き起こします。
発酵食品や温かい飲み物を上手に取り入れたり、必ず靴下を履いたりするなど、体を温める生活を始めましょう。

なお、男性が精巣機能を正常に保つためには、下半身を温めすぎないほうが良いとされています。妊活中は長時間のサウナは避け、股間周辺を涼しくするためにトランクスを選んだり、デスクワーク中はできるだけ座り直したりするなど、下半身を温めすぎないように注意してください。

精子の質について詳しくは、こちらのページをご覧ください。
精液量を増やすには?妊活のために質の良い精子を作る方法を解説

クリニックで検査を受ける

妊活を始めたら、できるだけ早めに不妊治療専門クリニックで検査を受けることをおすすめします。「まだ不妊症ではないのに…」と思われるかもしれませんが、不妊治療専門クリニックは「妊活のためのクリニック」です。自分たちの体の状態を把握し、不妊症かどうかを調べるためにも、必要な検査を受けておくと安心です。

にしたんARTクリニックでは、妊活中のご夫婦(カップル)向けにスクリーニング検査も行っています。妊娠前の健康管理を行う「プレコンセプションケア」の概念を取り入れ、妊活中の方へもさまざまな情報提供やアドバイスを行っています。
また、妊活や不妊治療に関するご相談にお応えする、無料カウンセリングを受けていただくことも可能です。まずは予約をして、お二人でご来院ください。

スクリーニング検査の種類

女性    超音波検査、感染症検査、甲状腺機能検査、血液検査、ホルモン検査、AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査                   
男性精液検査、感染症検査

妊娠するにはお二人で妊活に取り組み、
不妊治療専門クリニックへの相談することがおすすめ

妊娠するには、まずは妊娠の仕組みを知り、お二人で妊活を始めることが大切です。ご夫婦(カップル)の年齢によっては、自然に任せるよりも、まずは不妊治療専門クリニックへ早期にご相談いただくことをおすすめします。

にしたんARTクリニックでは、これから妊活を考えている、また妊活を始めたばかりのご夫婦(カップル)からのご相談も受け付けています。不妊症かどうかにかかわらず、妊娠に関する疑問や不安がある方は、ぜひ無料のカウンセリングをご予約ください。妊活や検査、不妊治療の進め方について、カウンセラーが丁寧にお答えしています。

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