不妊治療
更新日:
現在、不妊の要因の48%は男性側にあると言われています。妊娠に向けて男性について理解を深めることも重要です。この記事では主に精子に関して、精子が作られる時間や、動きやすい温度、精子の老化についてなど、詳しく解説していきます。
精子が作られる場所は精巣です。精巣の役割は2つあり、第一は精子を作ること、そしてもう一つは男性ホルモンを分泌することです。
精子はこの精巣で約70日間かけて作られます。精子は日々生産されていますので、射精の回数が多くても精子の数が減ることはありません。約70日間かけて作られた精子は、精巣から精巣上体に移動し受精のための能力を備えたのち、輸精管を通って精嚢に運ばれ射精を待ちます。
精巣は非常に血行が良く、また外傷や圧迫、温度変化に敏感で、体温より少し低い温度で最もよく働くようにできています。陰嚢が体の下にぶら下がっているのは、精巣の温度を少し下げるためです。陰嚢の温度が上がるようなきつい下着などは精巣の働きを悪くしてしまいます。逆に冷水浴などで陰嚢の温度が下がりすぎたときには、陰嚢の中の筋肉が収縮して精巣を体の中に引き上げ、精巣の温度が下がりすぎないように自動調整します。
精子が射出されるのは女性の腟の中ですが、腟の中はアルカリ性のため、精子はここでは長生きできません。1回の射精で1億個以上の精子が放出されますが、腟・子宮頚管・子宮・卵管まで辿り着ける精子はほんの僅かです。普段の子宮頚管にはごく少量の非常に粘性の高い液しか入っていないため、精子はここに入っていくことができません。しかし、排卵日近くの頸管の中の粘液は、精子が過ごしやすい弱アルカリ性に変化します。よって、精子が子宮の中に入ることができるのは排卵日近くだけということになります。また、卵子が受精できる期間は12時間程度に対して、射精後の精子の寿命は3日程度と言われているため、精子は卵管で排卵される卵子を待つことができます。
精子は幼い赤ちゃんやご高齢の方の精巣でも作られています。女性の卵子は加齢とともに老化していくことは広く知られていますが、実は精子についても、個人差はありますが老化することが言われています。また、精子は男性の生活習慣や体調、ストレスにも影響されます。不妊治療を始める際は、夫婦揃って検査を受けられることをお勧めします。
適齢期の男女が1年程度定期的に避妊をせずに性交渉を行っているのに妊娠できない場合は、不妊の可能性があります。不妊の原因は人それぞれ違うため、不妊治療専門のクリニックを受診し治療を受けることで、妊娠の可能性を高められるかもしれません。にしたんARTクリニックでは、すべての院にカウンセラーが在籍し、不妊治療に関するさまざまなご相談に応じています。不妊治療に対する不安やお悩みなど含め、お困りのことがあればお気軽にご相談ください。
にしたんARTクリニックでの
治療をお考えの方へ
患者さまに寄り添った治療を行い、より良い結果が得られるよう、まずは無料カウンセリングにてお話をお聞かせください。下記の「初回予約」ボタンからご予約いただけます。