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妊活中のお酒はいつからやめる?アルコールのリスクや注意点を紹介

妊活中のお酒はいつからやめる?アルコールのリスクや注意点を紹介

妊活中にお酒を飲むことは、妊娠の可能性や胎児の健康に影響を与えるリスクがあります。妊娠を目指すなら、女性だけでなく男性もいっしょにお酒を控えることが大切です。

この記事では、不妊治療専門クリニックのにしたんARTクリニックが、アルコールによる妊活への影響のほか、禁酒生活を送る際の注意点を詳しく解説します。妊活に最適な生活習慣を取り入れる参考にしてください。

妊活中は男女ともに飲酒はできるだけ控えるほうが妊娠に近づく

妊活を始めたら、飲酒を少しずつ控えることが妊娠に向けた第一歩です。アルコールが妊活に良い影響を与えることはなく、むしろ妊娠率を低下させるリスクがあります。

妊活中にアルコールを摂取することで引き起こされる問題は、女性だけでなく男性にも及びます。妊娠率を高めるためにも、アルコールの影響について理解し、飲酒を控える生活を心掛けましょう。以下では、アルコールが妊活に与える具体的なリスクについて解説します。

アルコールのリスク

飲酒量によっては妊娠率が低下する

アルコール飲料を多量に摂取すること(週6杯以上)は、妊娠率の低下と関連しています。また、中等度の摂取(週3~6杯)は、黄体期において妊娠率が低下するといわれています。

さらに、アルコールの過剰摂取は女性の月経周期を乱すため、妊活への悪影響のひとつといえるでしょう。飲酒が続くと、肝臓の働きが悪化し、それによってホルモンバランスが乱れるため、排卵や受精にも悪い影響があるかもしれません。また、アルコールの影響で基礎体温が上がることがあり、排卵日が正確に把握しづらくなる場合があります。そのため、排卵日前後は飲酒を控えることが推奨されます。

飲酒は、いくつもの理由で妊娠率を低下させる要因になるため、注意が必要です。

男性の造精機能に悪影響

アルコールは男性の造精機能にも悪影響を与えることが知られています。特に、以下のようなリスクが考えられます。

精巣が温まりすぎる

アルコール摂取により体温が上昇し、精巣が過剰に温まることで、精子を作る力が弱まるといわれています。

精子の運動率低下とDNA損傷

アルコールの影響で精子の運動率が低下し、受精に必要な精子の活発さが失われるかもしれません。また、DNAの損傷も進むため、正常な受精が阻害されるおそれがあります。

性機能障害

アルコール摂取は勃起障害や射精障害を引き起こすこともあります。不妊治療や妊活において、女性の排卵日前後に性交渉ができない状況を避けるためにも、禁酒が推奨されます。

妊娠率を高めるためには、男性も女性といっしょに禁酒生活を始めることが大切です。

アルコールは卵子や精子の質を悪化させる

アルコールの過剰摂取は健康リスクが大きいだけでなく、卵子や精子の質を低下させる原因にもなります。その理由のひとつが、酸化ストレスです。酸化ストレスは、卵子や精子の老化や損傷を促進するため、妊娠の可能性を低下させる要因となります。

さらに、アルコールを摂取することで睡眠の質が悪化することも問題です。質の悪い睡眠はホルモンバランスを崩し、生殖機能に悪影響を与える可能性があります。
妊娠の可能性を高めるためには、妊活や不妊治療中は禁酒を心掛けることが推奨されます。卵子や精子の健康を守り、妊娠率を上げるために、アルコールを控える習慣を身につけましょう。

妊活中の適切な酒量とやめるべき時期は?

妊活中にアルコールをできるだけ控えることは、妊娠の可能性を高めるためにとても重要です。理想としては完全禁酒が望ましいですが、どうしてもお酒を飲みたい場合は適切な量を守りつつ、妊娠に向けた準備を進めることが大切です。

完全禁酒がおすすめだが、適切な酒量を守ることも可能

妊活中は、男女ともにアルコールを控えれば、妊娠率を少しでも高めることができます。しかし、「どうしても飲みたい」という場合は、以下のポイントを意識しましょう。

ビール2杯までを目安に

適度な飲酒量として、ビールであれば2杯までが限度とされています。それ以上の摂取は妊娠率を低下させる可能性があります。

週2~3日は休肝日を作る

妊活中は毎日アルコールを摂取することは避け、週に2~3日はアルコールを摂らない日を設けることで、体への負担を軽減しましょう。ただし、完全禁酒が妊活には最も適していることを忘れないでください。

付き合いのためにお酒をやめづらい場合は、周囲にも協力を求めるとよいでしょう。夫婦(カップル)で禁酒生活を送り、ノンアルコール飲料など、適度に楽しめる方法を見つけ、いっしょに生活習慣を改めるのもおすすめです。

排卵日前から着床時期である黄体期は特に重要

妊活中の中でも、排卵日前から着床時期である黄体期は特に重要な時期です。この時期にアルコールを摂取すると、卵子や精子の質に悪影響を及ぼし、妊娠の可能性を低下させるリスクがあります。排卵日前から男女ともに禁酒を心掛けることで、卵子や精子の健康を守り、妊娠に向けた良い環境を整えることができます。

また、受精卵が着床するかもしれない黄体期には、男女ともにアルコールを摂取しないように注意しましょう。この時期の生活習慣は、妊娠の成立に大きく影響します。

妊活中にアルコール以外にも気をつけたいこと

アルコール以外にも妊娠に影響を与える飲み物や生活習慣があるので、妊活中は注意したいものです。妊活中に特に気をつけたいことについて、紹介します。

カフェイン飲料

カフェインは覚醒作用がありますが、過剰摂取すると、男女それぞれの妊娠に悪影響を与える可能性があるため、妊活中は男女ともにカフェインの摂取を控えるか、1日1~2杯程度に抑えることを心掛けましょう。カフェインを含む主な飲み物は、コーヒー、紅茶、エナジードリンクです。

カフェインの女性への影響

カフェインは血管を収縮させる作用があり、子宮への血流を悪化させることがあります。これが着床や妊娠維持に悪影響を与える可能性があります。

カフェインの男性への影響

カフェインは精子の運動率や質に悪影響を与える可能性があります。過剰摂取により、生殖能力が低下するかもしれません。

喫煙

たばこに含まれるニコチンやその他の有害物質は、妊娠に直接的な悪影響を与えることが知られています。妊活を始める際は、男女ともに禁煙を徹底することが大切です。加熱式たばこや電子タバコも同様です。

男性への影響

ニコチンには血管を収縮させる作用があり、精巣の血流が悪化します。その結果、精子の数や運動率が低下し、DNA損傷のリスクが高まります。

女性への影響

喫煙は卵巣機能を低下させ、卵子の質を悪化させる原因となります。また、受精卵の着床率を低下させることが研究で示されています。

偏った食生活、無理なダイエット

妊娠を目指すためには、バランスの良い食生活が欠かせません。次の点に注意しましょう。

太りすぎや痩せすぎを避ける

体脂肪率が極端に高い、または低い状態は、ホルモンバランスを崩し、生殖機能に悪影響を及ぼします。

無理なダイエットはNG

急激な体重減少は、女性の月経周期を乱す原因になります。また、男性の場合も体力が低下し、精子の質が悪化するかもしれません。

激しすぎる運動

適度な運動は妊娠に良い影響を与えますが、激しすぎる運動は逆効果となる場合があります。ハードな筋トレや長距離ランニングなどの激しい運動は、体内に活性酸素を増やし、卵子や精子の老化を促進します。ウォーキングやヨガなど、ストレスを軽減しながら血流を促進する運動を心掛けましょう。

不規則な生活

規則正しい生活は、妊娠に向けた体作りの基本です。不規則な生活が続くと、ホルモンバランスが乱れ、卵子や精子の質に悪影響を及ぼします。夜間に十分な睡眠をとることで、体が回復し、生殖機能が正常に働きやすくなります。
また、妊活のプレッシャーからストレスを抱えることもありますが、趣味やリラクゼーションを取り入れてリフレッシュすることが重要です。

サウナ

サウナはリラックス効果がある一方で、妊活中には注意が必要です。男性への影響として、長時間のサウナ利用は、精巣の温度を上昇させ、精子の質や数への悪影響が懸念されます。
また、女性の場合も、サウナの高温がホルモンバランスや子宮内環境に影響を及ぼす可能性があります。

サウナを利用する場合は、短時間で済ませるようにし、身体に負担をかけすぎないようにしましょう。

早期に妊娠を目指したい方はにしたんARTクリニックをご選択ください

妊活中にお酒を控えることや生活習慣を見直すことは、決して簡単ではありません。特にお酒が好きな方にとって、禁酒や節酒の生活は大きな変化となるでしょう。しかし、健康的な生活習慣が妊娠率を高めることは確かです。

にしたんARTクリニックでは、妊娠を目指す患者さま一人ひとりのライフスタイルやお悩みに寄り添い、アドバイスを行っています。自己流の妊活でお悩みがある方は、ぜひ不妊治療専門クリニックであるにしたんARTクリニックにご相談ください。検査をもとに不妊の原因を探り、妊娠を目指すことが可能です。不妊治療の進め方や生活習慣の改善に関するご質問は、各院のカウンセラーがお答えします。

にしたんARTクリニックは、一般不妊治療から生殖補助医療(ART)まで、妊活を総合的にサポートしています。妊娠までの最短ルートを目指し、実現に向けてサポートいたします。不妊治療にご興味がある方はお近くのにしたんARTクリニックへご相談ください。

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