精液検査について

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男性の精液と精子の量や状態を調べる検査です。精液所見は年齢の上昇や不健康な生活習慣により悪くなる傾向があります。妊娠には男性と女性の両方の力が必要です。そして受精卵には精子の質も関わってきます。
採精場所はご自宅か院内( 専用の採精室あり) かお選びいただけます。ご自宅をお選びの方には専用の採精カップと誓約書をお渡ししますので、検体の提出時にご持参ください。採精は2 ~ 4 日ほど禁欲し、マスターベーションにてご採取ください。
当院の検査は全て予約制となっておりますので、診察時か電話にてご予約ください。また、事前に感染症の検査結果が出ている必要があります。

精液検査の基準値についてSemen Analysis Reference Values

2021 年にWHO laboratory manual for the examination and processing of human semen の第6 版が発表され、10 年ぶりに精液検査の基準が変更となりました。また、調査地域は今までの欧米・オセアニアだけでなく、アジア、アフリカも加わり世界的に拡大したデータとなりました。精液検査の下限基準値は「1 年以内に自然妊娠した男性の精液所見」の下位5%を不妊の境界とする考え方に基づいています。
基準値に大きな変更はありませんが、精液所見が良好でも妊娠しにくかったり、基準を下回っても自然妊娠に至るカップルもいるため、精液検査単独で妊娠の可能性を予測することは困難といえます。不妊治療は、男性と女性の治療を連続的にとらえ、夫婦一緒に取り組んでいくことが重要といえます。

精液検査
精液量( 基準値:1.4 ㎖ )
精⼦濃度(基準値:1600万/㎖)
総精子量( 基準値:3900 万)
運動率( 基準値 :42%)
前進運動率( 基準値 :30%)
生存率( 基準値 :54%)
正常形態率( 基準値 :4%)

※WHO laboratory manual for the examination and processing of human semen, 6th ed より抜粋

精子運動解析装置(SMAS)Sperm Motility Analysis System

目視カウントのバラつきと作業の効率化

にしたんART クリニックでは、全ての院に精子運動解析装置(SMAS:Sperm Motility Analysis System) を導入しています。
鞭毛認識アルゴリズムに加え、AI を使用して精子の認識精度を高めたシステムのため、精子濃度、総精子数、運動率、直線速度、平均速度、頭部振幅など目視では分からない項目も計測可能です。

従来、精子カウントは目視で行われていました。しかし、目視でのカウントだとバラつきが発生します。理由の一つが濃度ムラによる影響です。SMAS では、マクラーチャンバーの100 マス以上が計測エリアとなっていますので濃度ムラを抑制し計測することが出来ます。人では計測できない広いエリアを一度に計測することで計測精度の高い安定した数値を出力することが出来ます。

製品ページ:株式会社ディテクト(https://www.ditect.co.jp/smas/products/smas.html)

精子運動解析装置

費用Price

よくある質問

担当医制ではありません。
患者さまの診察の内容は共有しておりますのでご安心ください。

治療が決まったら採卵日までに必ずお二人揃って面談(約1時間)にお越しください。
面談のご予約はお電話にて受け付けております。クリニックに直接お電話ください。

服用されている薬の種類によって変わる為、一度ご来院ください。

可能です。当院では婚姻関係やそれに類する関係(未入籍、事実婚など)のカップルを対象として治療を行っております。

精液検査は感染症検査の結果(検査後1週間程度)を受けてからの実施になります。感染症検査結果の受取りに合わせ精液検査をご予約いただくとスムーズです。
また他院などで1年以内に実施した検査データをお持ちの場合、ドクターの判断により感染症検査を受けずに精液検査をお受けいただくことも可能です。
※感染症検査項目に関してはお問い合わせください。

にしたんARTクリニックでは、不妊治療を前提として検査を行っているため、基本的に個別の検査はお受けしておりません。もし、検査の必要性をお感じであれば、ご自身で抱え込まず、当院の無料カウンセリングにて、ぜひカウンセラーにご相談ください。
また、ブライダルチェックの場合は、年齢や治療の予定を問わず、すべての女性がお受けいただけます。

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