不妊症
更新日:
現代では晩婚化が進むにつれて、不妊に悩むご夫婦(カップル)が増えています。結婚後しばらくは「自然に妊娠するだろう」と思っていたものの、1年程経っても妊娠に至らないという状況に不安を感じるご夫婦(カップル)は少なくありません。
不妊かもしれないと思っていても、不妊治療専門のクリニックを受診するのはハードルが高く、なかなか行動に移せない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、自宅でできる不妊症のセルフチェック方法を男女別に紹介し、チェック項目に当てはまる場合に考えたい対応策について解説します。なお、セルフチェックを実施して不安な点があれば、早めに医療機関を受診してください。
ページコンテンツ
不妊症かセルフチェックしてみよう不妊治療専門のクリニックを受診する前にできること受診前に男性が自宅でできることセルフチェックで不妊症の可能性があったら?不妊検査ってどんな検査?不妊症かもと思ったら、にしたんARTクリニックにご相談ください不妊の原因は、女性、男性にそれぞれあります。妊娠は女性側に原因があると思われがちですが、実際にはご夫婦(カップル)のどちらにも原因がある可能性はあります。
妊娠を目指すご夫婦(カップル)がまずできることのひとつが、不妊かどうかを確認できるセルフチェックです。ここでは、不妊の可能性を確認するためのセルフチェック項目を紹介します。これらの項目にいくつか当てはまる場合、不妊の可能性が考えられます。
ただし、本格的に不妊の可能性を調べるためには、不妊治療の専門クリニックでの検査を受けることが必要です。セルフチェックは、医療機関を受診する前の参考として活用してください。
不妊について詳しくは、こちらのページをご覧ください。
不妊の定義とは?男女別の原因や症状を解説
女性の不妊治療セルフチェック項目は下記のとおりです。複数個当てはまる場合、不妊症の可能性があるため、早めに医療機関を受診して、正確な診断と適切な治療を受けることが大切です。
妊娠しづらい人の特徴について詳しくは、こちらのページをご覧ください。
妊娠できないと感じたら?妊娠しづらい人の特徴や改善方法を解説
不妊は女性側に原因があると思っている方もいるかもしれませんが、男性側にも不妊の原因があるケースは少なくありません。下記の項目に複数個当てはまる場合は、泌尿器科または不妊治療専門のクリニックを受診することをおすすめします。
男性の不妊症について詳しくは、こちらのページをご覧ください。
精子の寿命は1週間?精子と卵子の関わりや妊娠の仕組みを解説
前述のセルフチェック項目に複数個当てはまる場合、不妊の可能性があります。しかし、不妊かどうかを正確に判断するためには、不妊治療専門の医療機関での検査が必要です。
とはいえ、「病院に行くのは不安」「何か問題が見つかったらどうしよう」と、受診をためらうこともあるでしょう。そのようなときは、医療機関を受診する前に、自宅でできる簡単な対策を試してみてください。
ここでは、不妊治療専門の医療機関を受診する前に自宅でできることを紹介します。
基礎体温を測定して排卵日を予測し、その日にあわせて性交渉することが、妊娠する上で大切です。自然妊娠を目指す場合、まずは自宅で基礎体温を毎日記録することで、自身の月経周期や排卵のタイミングがより正確に把握できるようになります。自身の体を知るために、毎日基礎体温を測ることから始めましょう。
基礎体温は、朝目覚めてすぐに測ることで、低温期と高温期の変化を確認できます。通常、排卵は月経開始日から約2週間後に起こり、基礎体温が低温期から高温期に切り替わるタイミングで排卵が発生します。例えば、月経周期が28日間の女性の場合、一般的に排卵日は月経開始日から約14日目です。この知識があると、自分の体のリズムをしっかりと把握しやすくなり、自然妊娠する確率も高まります。
また、基礎体温の測定に加え、排卵検査薬を使うことで、排卵日を特定することも可能です。排卵検査薬は薬局やドラッグストアで簡単に購入でき、使い方もシンプルです。排卵日の少し前から使用し、検査薬が陽性を示したらそのタイミングで性交渉を行うことで、妊娠の可能性が高まります。
ただし、こうした方法を試しても、数ヵ月間妊娠に至らない場合は、不妊治療専門のクリニックを受診することが推奨されます。基礎体温の測定や排卵検査薬の利用は、自宅で手軽にできる妊活の第一歩ですが、長期間妊娠に至らない場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。
排卵日の予測方法については、こちらのページをご覧ください。
妊娠しやすい時期はいつ?排卵日の予測方法や体の変化について解説
男性の場合、精子の質や数を正確に確認する方法は限られています。不妊の可能性が疑われる場合は、泌尿器科や不妊治療専門のクリニックで行われている精液検査を利用して、不妊の原因を調べるとよいでしょう。
前述のとおり、男性側の問題で妊娠が難しいパターンもあるため、一定期間性交渉を持っても妊娠に至らない場合は、ご夫婦(カップル)で不妊治療専門クリニックへの受診をおすすめします。
セルフチェックの結果、不妊症の可能性があると感じた場合は、できるだけ早めに不妊専門の医療機関を受診することが大切です。年齢が上がるにつれて、自然妊娠の確率は低下していくため、少しでも早く対応することが妊娠へのカギとなります。医療機関を受診して、妊娠に関わる問題が早期に見つかった場合は、必要な治療を受けることで、結果的に妊娠の可能性を上げることもできます。
不妊治療に対する不安や迷いは多くのご夫婦(カップル)に共通するものですが、早期の行動が妊娠への近道であることを忘れずに、おふたりで早めに医療機関に相談してみましょう。
ここからは、セルフチェックの結果を受けて専門の医療機関を受診した際に実施する、不妊検査について詳しく解説します。
不妊検査は不妊治療の一環として行われる、不妊の原因を調べる検査です。検査内容は男女で異なります。ここでは、不妊検査の内容について紹介します。
不妊検査について詳しくは、こちらのページをご覧ください。
不妊検査とは?検査の種類や費用について解説
女性の不妊検査は、月経周期に合わせて行います。月経期間中に行う検査や、月経後に行う検査など多岐にわたり、一通りの検査を終えるまでに、1~3ヵ月の期間が必要です。
不妊が疑われる場合に、女性が受ける主な不妊検査は下記のとおりです。
経腟超音波検査は、腟に超音波を出す機器を挿入し、子宮や卵巣の様子を調べる検査です。子宮や卵巣の異常を発見できるほか、子宮内膜の厚さを調べることができます。
AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査は、女性の卵巣にどのくらいの卵子が残っているかを調べる検査です。この検査は血液を採取することで調べられます。
感染症検査は、B型肝炎、C型肝炎、梅毒などに罹患しているかを調べる検査です。AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査同様、血液検査で調べます。
クラミジアPCR検査は、卵管や子宮内膜に炎症を引き起こすおそれがあるクラミジアの病原体がないかを調べる検査です。内診により腟分泌液を採取することで調べられます。
子宮頸がん検査(子宮腟部細胞診)は、子宮の入り口の細胞を採取して、細胞の異常を調べる検査です。正しくは、子宮頸がん検査は不妊検査ではありませんが、がんが発見された場合に治療を最優先に行うために実施します。
続いて、男性が行う不妊検査について紹介します。男性の不妊検査は次のとおりです。
感染症検査では、女性と同様にB型肝炎、C型肝炎、梅毒に罹患しているかどうかを血液検査で調べます。なお、精液検査を受けるためには、事前に感染症検査の結果が必要です。
精液検査は、精液の量や濃度、精子の運動率などを調べる検査です。精液検査の際は2~3日程の禁欲期間を設けた上で、検査を受ける必要があります。
セルフチェックの結果、いくつかの項目に当てはまる場合は、できるだけ早めに医療機関を受診することをおすすめします。不妊治療に関しては、早期に治療を開始することが非常に重要です。不安な気持ちを抱えたままでいるよりも、医師のサポートを受けることで、安心した気持ちで適切な治療をスタートすることができるでしょう。
にしたんARTクリニックでは、不妊に悩むご夫婦(カップル)に向けて、カウンセリングや検査、治療を行っています。どの院も夜遅くまで診療しており、休日も対応しているため、忙しい方でも通いやすい環境が整っています。
不妊症かもしれないと感じたら、一人で抱え込まず、まずはカウンセリングで相談してみてください。
にしたんARTクリニックでの
治療をお考えの方へ
患者さまに寄り添った治療を行い、より良い結果が得られるよう、まずは無料カウンセリングにてお話をお聞かせください。下記の「初回予約」ボタンからご予約いただけます。