体外受精
更新日:
妊娠成立から出産予定日までの期間は280日(40週0日)といわれていますが、自然妊娠の場合は正確な排卵日がわからないため、出産予定日が前後することは少なくありません。
しかし、不妊治療のひとつである体外受精(IVF/ふりかけ法)は、月経周期にもとづいて計画的に治療を進めるため、体外受精で妊娠した場合、出産予定日が事前にわかるのではないかと気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、体外受精における出産予定日の計算方法や、自然妊娠との違いについて詳しく解説します。
出産予定日を予測する方法や、妊娠週数の考え方も紹介しますので、出産までのスケジュール管理に役立ててください。
ページコンテンツ
体外受精(IVF)の出産予定日はどう計算すればいい?そもそも出産予定日はどう決めるの?知っておきたい月経後胎齢と受精後胎齢の考え方体外受精(IVF)と自然妊娠の出産予定日の違い体外受精(IVF)だと出産予定日が特定しやすい?体外受精(IVF)を検討している方は、まずはカウンセリングへ体外受精で妊娠を目指す場合、自然妊娠と異なり排卵日が明確です。そのため、排卵日や胚移植日をもとに、正確な出産予定日を算出できます。
体外受精で妊娠した場合の出産予定日は、排卵日を軸に考えるのが一般的です。胚移植日の5日前を排卵日と見なし、排卵日を妊娠2週0日としてカウントします。
例えば、2024年12月10日に胚(受精卵)を移植した場合、排卵日は5日前の12月5日となり、この日を妊娠2週0日として数えます。出産予定日は280日後(40週0日)となるため、2025年8月28日です。
体外受精の出産予定日は自然妊娠よりも正確に計算できますが、妊娠中の状況によっては必ずしも予定どおりに進むとは限りません。特に妊娠初期の段階では、胎児の成長によって予定日が前後するため、出産予定日はあくまで暫定的であることを理解しておきましょう。
出産予定日は妊娠初期(13週6日まで)に決定するのが望ましいとされていますが、そもそもどのように決まるのでしょうか。
出産予定日の算出には、主に3つの方法があります。ここでは、出産予定日の算出方法を紹介します。
自然妊娠の場合、排卵日が明確ではないため、最終の月経開始日を妊娠0週0日とし、月経が28日周期であることを基準に、280日後を出産予定日とします。
ただし、月経周期には個人差があるため、多少のずれが生じることが一般的です。
経腟超音波検査で、胎児の大きさを計測し、出産予定日を予測します。妊娠初期の段階では胎児の成長に個人差が少ないため、この方法は確実です。検査の結果をもとに、赤ちゃんのサイズと週数の関係を照らし合わせて、医師が出産予定日を決定します。
体外受精で妊娠した場合は、排卵日が明確にわかるため、排卵日を妊娠2週0日として出産予定日を算出できます。この方法は、体外受精や顕微授精(ICSI/イクシー)など、生殖補助医療(ART)で妊娠した際に有効です。ただし、前述のとおり胎児の成長によって出産予定日が前後する可能性があることは覚えておきましょう。
妊娠がわかった段階で正確な出産予定日を知るためには、妊娠週数を計算するときに用いられる月経後胎齢と受精後胎齢について理解しておくことが重要です。ここでは、月経後胎齢と受精後胎齢の考え方について解説します。
月経後胎齢は、主に自然妊娠に用いられる計算方法です。月経後胎齢では、最後の月経が始まった日を妊娠0日目(0週0日)とし、そこから妊娠週数をカウントしていきます。
ただし、月経後胎齢で妊娠週数を数える場合は、月経周期が28日であることが前提です。月経周期には個人差があるため、出産予定日に誤差が生じやすい計算方法だといえるでしょう。
なお、妊娠期間を表す言葉に「十月十日(とつきとおか)」という表現がありますが、これは月経後胎齢にもとづいた考え方です。この表現は、妊娠期間を「1ヵ月=28日」として10ヵ月分、つまり約280日間であることから由来しています。実際の暦では1ヵ月は30日または31日ですが、伝統的な妊娠計算では28日を1ヵ月としてカウントします。
受精後胎齢は、排卵日(受精日)を妊娠した日とし、そこから妊娠週数を数える方法です。体外受精などの生殖補助医療で妊娠した場合は、排卵日が明確なため、受精後胎齢が採用されることが多いでしょう。
一般的に月経周期が28日の場合、月経開始日から約14日後(2週間)に排卵が起こるとされています。そのため、受精後胎齢では排卵日を妊娠2週0日目として計算します。
前述のとおり、体外受精の場合は受精後胎齢、自然妊娠の場合は月経後胎齢にもとづいて出産予定日を決定します。
受精後胎齢は排卵日を正確に把握できるため、月経後胎齢よりも出産予定日を予測しやすい傾向にありますが、胎児の成長に応じて予定日は変わってくるため、受精後胎齢だからといって、予定日に出産できるとは限りません。
また、自然妊娠の場合は月経後胎齢にもとづいて出産予定日を算出しますが、月経後胎齢はあくまで月経が28日周期であることを前提としています。そのため、経腟超音波検査で赤ちゃんの大きさを計測して妊娠週数を予想したほうが、出産予定日に誤差がないといわれています。
排卵日が特定しやすい体外受精でも、出産予定日に多少の誤差が生じることがあります。
出産予定日は、排卵日との関係性や、超音波検査で測定した胎児のサイズを加味して予想されますが、胎児の成長速度には個人差があるため、出産予定日はあくまで目安と考えるとよいでしょう。
妊娠から40週0日を出産予定日として計算しますが、妊娠37週~満41週までは正産期です。胎児の成長やお母さんの体調によっても、出産日が予定日からずれることはよくあるため、出産が前後したからといって、過度にストレスを抱える必要はありません。
体外受精での妊娠は、受精後胎齢にもとづいて出産予定日を算出します。自然妊娠の際に用いられる月経後胎齢に比べて、出産予定日を特定しやすい傾向にありますが、胎児の成長やお母さんの体調によって、出産予定日がずれることはよくあります。
体外受精を検討している方は、不妊治療の専門クリニックにてカウンセリングを受けることをおすすめします。
にしたんARTクリニックでは、すべての院で平日は22時まで受診可能なため、仕事終わりにも通いやすいのが魅力です。体外受精の流れやスケジュール、出産予定日について詳しく説明を受け、不安や疑問を解消した上で、最善の治療方法を選ぶことが大切です。まずは、お気軽にご相談ください。
にしたんARTクリニックでの
治療をお考えの方へ
患者さまに寄り添った治療を行い、より良い結果が得られるよう、まずは無料カウンセリングにてお話をお聞かせください。下記の「初回予約」ボタンからご予約いただけます。