生殖補助医療
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胚移植前に、妊娠率を高めるためにできることは何でもやっておきたい、と考える患者さまも多くいらっしゃいます。胚移植した際に受精卵(胚)が着床しやすくする、アシステッドハッチング(Assisted Hatching:AHA)と呼ばれる技術も、妊娠率を高められる方法のひとつです。
患者さまには負担がない上に、妊娠率を高められるアシステッドハッチングですが、どのようなデメリットが考えられるのでしょうか。この記事では、アシステッドハッチングを実施する上で気になるデメリットや方法、費用について解説します。胚移植前にアシステッドハッチングをするかどうか検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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アシステッドハッチング(AHA)は受精卵(胚)の孵化を補助して着床率を向上させる技術のことアシステッドハッチング(AHA)の種類アシステッドハッチング(AHA)のデメリットアシステッドハッチング(AHA)をおすすめする方アシステッドハッチング(AHA)の費用生殖補助医療(ART)でオプション治療を検討する方は、にしたんARTクリニックへご相談くださいアシステッドハッチングとは、体外受精(IVF/ふりかけ法)や顕微授精(ICSI/イクシー)において、受精卵(胚)の外殻(透明帯)を薄くしたり、穴を開けたりすることで、受精卵(胚)の孵化と着床を補助する技術のことです。クリニックによっては、透明帯開口法や孵化補助療法と呼ぶ場合もあります。いずれも同じ技術を指し、胚移植前に、胚培養士が計画に沿って行います。
通常、受精卵(胚)は「透明帯」と呼ばれる外殻に包まれています。受精卵(胚)が子宮内膜に着床するためには、受精卵(胚)がさらに成長し、この透明帯を破って孵化することが必要です。しかし、女性の年齢やそのほかの要因により透明帯が硬くなり、この自然な孵化がうまくいかなかったり、時間がかかりすぎてしまったりして、受精卵(胚)が着床できないことがあるといわれています。
このように孵化が正常に行われないことが見込まれる場合に、アシステッドハッチングで透明帯を切開することで孵化を手助けし、着床につながることが期待できます。
受精卵(胚)の透明帯が硬くなるのは、女性が35歳以上などの高齢の場合や、受精卵(胚)を凍結した場合が多いと考えられています。アシステッドハッチングが必要かどうかは医師が判断しますが、患者さまが希望する場合は、事前に医師やカウンセラーに相談することをおすすめします。
にしたんARTクリニックのアシステッドハッチングについては、こちらをご覧ください。
アシステッドハッチングは、大きく分けて下記の3種類があります。それぞれの種類について、詳しく見ていきましょう。 なお、にしたんARTクリニックではレーザーアシステッドハッチングを採用し、正確で安全な方法でアシステッドハッチングを行っています。
レーザーアシステッドハッチングとは、レーザー光を使って透明帯を薄くしたり、穴を開けたりする方法のことです。レーザーを照射することで精密かつ迅速に処理が行われ、受精卵(胚)に対するダメージを最小限に抑えることができます。透明帯の一部を切開することで、受精卵(胚)が自然に孵化するのを助けます。
機械式アシステッドハッチングとは、微細な針を使用して透明帯に物理的に切れ目を入れる方法です。熟練した胚培養士が顕微鏡下で操作し、受精卵(胚)の外殻に小さな切り込みを入れます。これにより、受精卵(胚)が透明帯を破って孵化するのを容易にします。
化学式アシステッドハッチングとは、酸性の溶液を使って透明帯を部分的に溶かす方法です。具体的には、酸性タイロード液などの特殊な薬剤を用いて透明帯を薄くします。酸性の液体を使用することから、受精卵(胚)への悪影響を防ぐため、近年ではあまり使用されなくなっています。
安全に行われるアシステッドハッチングですが、デメリットがないわけではありません。実施する前に、デメリットについても知っておくことが必要です。アシステッドハッチングの主なデメリットは、下記の2点です。
レーザー法によるアシステッドハッチングでは、レーザー照射を行う際にわずかながらも熱が発生します。また、受精卵(胚)に人為的な操作をすることには変わりないため、非常にまれではあるものの、受精卵(胚)熱の影響が及ぶ可能性もゼロではありません。
アシステッドハッチングの実施には適切な技術と経験が求められます。にしたんARTクリニックでは透明帯にのみにレーザーを照射し、受精卵への影響を極力少なくしています。
透明帯から受精卵(胚)が脱出する際に、アシステッドハッチングの影響で受精卵(胚)が2つに分かれることがあるという報告があります。かなりまれなケースといえますが、受精卵(胚)が2つに分かれると一卵性双胎となり、多胎になる可能性がわずかに上昇する傾向があります。多胎は母体にも胎児にもリスクが大きいため、デメリットといえるでしょう。
アシステッドハッチングに不安がある方は、医師やカウンセラーに相談してください。
アシステッドハッチングは、どの患者さまにもおすすめしているわけではありません。アシステッドハッチングが向いている方は下記のとおりです。
凍結保存した受精卵(胚)は、通常の受精卵(胚)に比べると透明帯が硬くなることがあります。アシステッドハッチングで透明帯を薄くすることで、受精卵(胚)が孵化しやすくなり、着床の確率を高めることが期待できます。
高年齢の女性の場合、透明帯が硬くなり、胚の孵化が難しくなることが報告されています。2014年のASRM(米国生殖医学会)のガイドラインによると、概ね38歳以上の高齢患者が適用対象とされています。アシステッドハッチングを行うことで、透明帯の物理的障害を軽減し、着床率を向上させることが期待できます。
これまで体外受精や顕微授精を経験した方の中には、胚培養士から透明帯が厚い、または硬い傾向がある、という指摘を受けたことがある方もいらっしゃるかもしれません。このような傾向がある場合、アシステッドハッチングが有効です。
複数回、良好胚を移植したものの着床しない方に対しても、アシステッドハッチングをおすすめすることがあります。不妊治療は原因がわからないことも多いため、有効とされているさまざまな方法を試すことも多いでしょう。妊娠率を高めるための手段として、アシステッドハッチングは選択肢のひとつといえます。
アシステッドハッチングは、保険適用が可能です。自治体によっては、補助金を申請できることもあるため、お住まいの自治体のWebサイトなどで調べてから実施することをおすすめします。 にしたんARTクリニックでかかる費用は下記のとおりです。
アシステッドハッチングにかかる費用 | |
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保険診療 | 3,000円 |
自費診療 | 22,000円 |
アシステッドハッチングは、着床を促すために透明帯を切開する技術のことです。胚培養士が融解した受精卵(胚)にレーザーをあてて孵化を助けてから、胚移植を実施します。そのため、患者さまご自身に負担もなく、妊娠率を向上させることが可能です。
生殖補助医療(ART)では、少しでも着床率を向上させるためにさまざまなオプション治療を実施しています。それぞれに適用はありますが、興味をお持ちの患者さまは、医師やカウンセラーにご相談ください。にしたんARTクリニックでは、最短で最善の方法で妊娠につながる方法をご提案いたします。
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