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排卵前に気をつけることってある?妊活中のポイントを解説

排卵前に気をつけることってある?妊活中のポイントを解説

妊活中、排卵前の過ごし方が妊娠の可能性に大きく影響することをご存じでしょうか?

排卵は妊娠を目指すうえで重要なタイミングのひとつです。この時期に適切な生活習慣やタイミングを意識することで、妊娠のチャンスを最大限に活かすことができます。

この記事では、排卵前に気をつけたいこととして、排卵の見極め方や、栄養やストレス管理といった生活習慣のポイントについて、詳しく解説します。妊活中の方がすぐに実践できるアドバイスをお届けしますので、ぜひ参考にしてください。

排卵前は体の変化を読み取り、排卵日をできるだけ正確に予測することが大事

妊娠を目指すうえで、排卵日を正確に予測することは重要です。排卵日は卵子が受精可能な期間を指し、この短いタイミングを逃さないことが妊活成功のカギとなります。

排卵が近づくと、女性の体には微妙な変化が現れます。例えば、基礎体温が低温期から高温期へ移行する前のわずかな変動や、おりものの状態が透明で伸びやすい性状に変わることが特徴です。これらのサインを注意深く観察し、自分の体のリズムを把握することが大切です。

基礎体温の記録や排卵検査薬の活用も有効ですが、体の変化を敏感に感じ取る力を養うことで、より正確に排卵日を予測できるようになります。これを習慣にすることで、妊娠のチャンスを最大限に活かしましょう。

妊娠のメカニズム

妊娠が成立するためには、精子と卵子が適切なタイミングで出会うことが不可欠です。これが可能になるためには、体内での精子と卵子の寿命を理解し、排卵のタイミングを正確に把握することが重要です。

精子と卵子の寿命

精子は、女性の体内に入ると平均で2~3日間、最長で5日間程度生存できるといわれています。一方、卵子の寿命は排卵後約24時間と非常に短いものです。このため、最も妊娠しやすいタイミングは、排卵日当日、またはその直前に精子が体内で卵子を待っている状態です。

受精タイミングのイメージ

妊娠が成立する流れ

排卵が起きると、卵巣から放出された卵子は卵管へ移動します。一方で、性交渉によって女性の体内に射精された精子が子宮を通り、卵管に到達します。精子と卵子が卵管内で出会い受精が成立すると、受精卵は分割を繰り返しながら子宮へ移動し、子宮内膜に着床します。この着床が完了することで、妊娠が成立します。

精子と卵子が効率良く出会うには、排卵日を予測し、タイミングを合わせた計画的な妊活が不可欠です。この仕組みを理解することで、妊娠の成功率を高めることができます。

妊娠の仕組みと流れについては、こちらのページをご覧ください。
妊娠するにはどうすればいい?妊娠の仕組みや妊活の基礎を解説

排卵日を自分で予測する方法

排卵日を正確に予測することは妊娠を目指すうえで重要です。排卵日を正確に把握するには、不妊治療専門クリニックへの受診がおすすめです。専門医により排卵日を特定し、性交渉のタイミングを相談できる「タイミング法(タイミング指導)」は、比較的気軽に取り組める方法なので、まずは相談してみることをおすすめします。

クリニックによる予測よりも精度は下がりますが、自分たちで排卵日を予測する方法もいくつかあります。排卵日の主な予測方法は、次のとおりです。いくつかの方法を組み合わせて排卵日を予測すれば、妊娠の可能性が高まるでしょう。

月経周期を把握して予測する

月経周期が規則的であれば、排卵日を予測しやすくなります。月経周期が28日の方の場合、月経開始日から約14日後が排卵日とされるため、スマホアプリなどを活用して月経周期を記録すると便利です。ただし、月経周期が不規則な場合や安定していない場合は、排卵が正しく起こっていない可能性もあります。

基礎体温を測って予測する

基礎体温を毎日測定し、グラフ化することで、排卵日をおおまかに把握することができます。体内のホルモン分泌に応じて基礎体温は変化し、排卵前後で低温期から高温期へ移行します。この変化を記録することで、排卵があるかどうかも確認できると言われています。しかし、値がきれいに現れない場合もあるため、基礎体温自体を参考値として扱う場合もあります。

他の予測と併用し、排卵に異常が疑われる場合は、婦人科や不妊治療専門クリニックでの診察を検討しましょう。

基礎体温と体の変化

基礎体温については、こちらのページをご覧ください。
妊娠しやすい時期はいつ?排卵日の予測方法や体の変化について解説

おりものの変化から予測する

おりものの状態を観察することで、排卵日が近づいているサインを読み取ることが可能です。排卵日が近づくと、精子が子宮内に入りやすくするために、透明で伸びやすいおりものが増えるといわれています。

ただし、おりものの変化は個人差が大きいため、この方法では排卵日を正確に特定することは難しい場合もあります。ほかの予測方法と併用してください。

排卵期の伸びるおりもの

伸びるおりものについては、こちらのページをご覧ください。
伸びるおりものと妊娠の関係とは?分泌を増やす方法を紹介

排卵検査薬で予測する

市販の排卵検査薬も、排卵日を予測する手段のひとつです。この検査薬は、尿に含まれるLH(黄体形成ホルモン)の濃度を測定し、排卵が近づいているタイミングを知らせてくれます。ただし、排卵検査薬はあくまで目安であり、結果がぶれることもあるため注意が必要です。

また、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の方は、通常時でも黄体形成ホルモンの値が高いため、検査薬が適切に機能しないことがあります。このような場合は、医療機関での検査や診察を検討しましょう。

排卵検査薬を活用する場合も、ほかの方法と組み合わせて使うことで、より正確な排卵日の予測につながります。

排卵前に気をつけたいポイント

妊活中の方が排卵日前に知っておきたいことをまとめました。排卵日を正確に把握し、効果的な妊活を行うために以下のポイントを参考にしてください。

不妊治療専門クリニックへ相談する

排卵日を自己流で予測するのは、あくまで目安にとどまります。より確実に妊娠を目指すのであれば、不妊治療専門クリニックへの相談が推奨されます。タイミング法から始められるため、気軽に相談できる点も魅力です。

特に妊娠には年齢が大きく影響するため、30歳以上のカップルは自己流にこだわらず、早めに不妊治療専門クリニックを訪れると良いでしょう。また、健康状態をチェックするブライダルチェックを受けておくと、妊娠に向けた準備が整いやすくなります。

ブライダルチェックについては、こちらのページをご覧ください。
ブライダルチェック・コース別検査項目

ふたりの気持ちと行動を合わせる

妊活は、ご夫婦(カップル)のおふたりで取り組むことが大切です。いくら排卵日を正確に知っても、おふたりの気持ちと行動が一致しなければ、妊娠につながりにくくなります。

妊娠に関する知識をお互いに共有し、協力し合いながら進めていくことが大切です。ふたりのチームワークが妊活成功のカギとなります。不妊治療を検討する際は、治療の方針や費用について、あらかじめ意見を交わしておくことをおすすめします。

良質な卵子と精子を育むために健康的な生活を送る

妊娠にはタイミングだけでなく、卵子と精子の質が重要です。良質な卵子と精子を育むには、生活習慣の改善が欠かせません。ここでは、妊娠を望むおふたりにおすすめの生活習慣の注意点を紹介します。

体重管理する

肥満や痩せすぎは卵子と精子の質に影響します。体重が適正範囲から外れていると、ホルモンバランスが乱れやすくなり、排卵や精子の質に影響を与えることがあるためです。

体重管理を始める際は、BMI(体格指数)を基準に適正体重を確認しましょう。BMIは18.5~24.9が適正範囲とされ、この範囲に収まることが理想です。適切な体重を維持しましょう。

バランスの良い食事をとる

卵子や精子は、食べたものから体内で作られます。そのため、バランスの良い食事を心掛けることも重要です。着床率や出生率の向上につながるとして注目されるビタミンDをはじめとしたビタミン類(ビタミンA・ビタミンB群・ビタミンC・ビタミンEなど)、ホルモンをつくるタンパク質、ホルモンのはたらきを高める亜鉛、子宮内膜を整える鉄など、ミネラル類を意識すると良いでしょう。

また、妊活中は喫煙や飲酒の見直しも必要です。おふたりで取り組んでください。

軽い運動を心掛ける

適度な運動は血流を促進し、卵巣や精巣の働きを助けます。軽めのジョギングやウォーキングなどの運動を継続し、血流を改善しましょう。ホルモンバランスの調整に役立ちます。

良質な睡眠をとる

十分な睡眠でホルモンバランスを整えることが大切です。起床と就寝の時間を一定にして体内時計を整え、睡眠ホルモンのメラトニンがしっかりと分泌される状態をつくりましょう。

ノンストレスな生活を送る

ストレスはホルモンの分泌に悪影響を与えます。ストレスを溜め込まないよう、仕事量を調整するほか、ご自身でストレス解消法を見つけることも大切です。穏やかな気持ちで妊活に取り組みましょう。

妊活中の生活習慣の改善については、こちらのページをご覧ください。
妊娠できないと感じたら?妊娠しづらい人の特徴や改善方法を解説

排卵日を意識しすぎない

排卵日を気にしすぎると、性交渉が「子どもをつくるためだけの行為」と感じられ、プレッシャーにつながることがあります。このような精神的な負担は妊活に悪影響を及ぼします。

排卵日だけを意識するのではなく、日常的に性交渉の習慣を持つことで、自然な形で妊娠の可能性を高めましょう。また、夫婦(カップル)間でコミュニケーションを大切にし、リラックスした状態で妊活に臨むことが重要です。

排卵日を意識しても妊娠しないとお悩みの方はにしたんARTクリニックへご相談ください

妊活中に排卵日を意識することは、妊娠の可能性を高めるために重要なポイントです。しかし、排卵日を正確に予測するのは手間がかかるうえ、ブレも大きくなることがあります。そのため、不妊治療専門クリニックへの相談が妊活成功への近道です。

排卵日を意識して妊活を続けていても妊娠に至らない場合は、早めに専門クリニックを受診することをおすすめします。全国にあるにしたんARTクリニックでは、排卵日の特定やタイミング法を含む妊活全般のサポートを行っています。おひとりで悩まず、お近くのにしたんARTクリニックにぜひお気軽にご相談ください。各院所属のカウンセラーがお待ちしています。

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