妊活
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妊娠を望むご夫婦(カップル)は、検査で妊娠を確認できるまで、期待と不安の入り交じる日々を過ごされるでしょう。複雑な気持ちを抱えながらも、着床するまで何日かかるのか、妊娠を確認できるまで安静にしていなくていいのかと、さまざまなことが気になる方も多いと思います。
そこで本記事では、性交渉から着床まで何日くらいかかるのか、また着床までに体にどのような変化が起こるのかについて解説します。
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着床とは受精卵が子宮内膜にもぐり込むこと性交渉から着床までは何日かかる?着床率を上げるために必要なこと着床時に起こる体の変化妊娠できないと感じたら、にしたんARTクリニックの無料カウンセリングがおすすめ卵子と精子が卵管で出合って受精すると、受精卵ができます。その受精卵は、細胞分裂を繰り返しながら4~6日かけて卵管から子宮へ移動。そして受精から7日目前後に受精卵が子宮内膜にもぐり込むことを着床といいます。
一般的に、着床の起こる時期は妊娠3週目前後で、着床開始後10日前後で妊娠の反応が出るので、月経開始予定日から1週間程度過ぎても月経が来ない場合は、妊娠検査薬で妊娠の有無を調べてみましょう。
妊娠とは、女性の体内で卵子と精子がタイミング良く出合い、受精した受精卵が子宮内膜に着床した状態、またはその受精卵が着床後に発育し、胎児を身ごもっている状態のことをいいます。つまり、妊娠は女性の卵子と男性の精子が出合うところから始まるわけです。
では、性交渉を行ってから受精、着床までは何日かかるのでしょうか。ここでは、妊娠に至るまでのプロセスや着床までの日数について詳しく解説します。
最終月経日からおよそ2週間で排卵期になります。排卵期は4週に1回のサイクルでやって来ますが、この時期が近づくにつれて卵胞が大きく成熟し、卵胞から卵子が卵管に向かって飛び出します。
その際に、卵胞から分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)という女性ホルモンが、子宮内膜の増殖分裂を促し、子宮内膜を着床に適したふかふかのベッドのような状態に分厚くします。
卵胞から飛び出した卵子を、卵管の先にある卵管采がキャッチします。このことを、ピックアップと呼びます。
ピックアップされた卵子は、卵管膨大部と呼ばれる卵管の一番広い場所で精子との出合いを待つのです。この間、子宮ではプロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲンというホルモンが分泌され、さらに子宮内膜を厚くしていきます。精子と出合わない場合は、厚くなった子宮内膜がはがれ落ち、月経が起こります。
排卵日の約4日前~1日後に性交渉をして腟内に射精された精子が流れ込むと、何億もの精子が1~2時間かけて卵子を目指して子宮の中を泳いでいきます。卵子の寿命は約1日、精子の寿命は約3日なので、卵子・精子ともに寿命を迎えるまでにうまく出合わなければなりません。
何億もの精子が腟から子宮内へと進みますが、卵子に出合うまでに数百匹程度まで激減してしまいます。卵管膨大部で精子を待つ卵子の元に無事たどり着くと、その数百の精子が卵子を取り囲んで卵子を覆う卵膜を溶かし始めます。その中で最も早かった精子が卵子の中に入り込んで結び付くと受精が成立し、受精卵となります。
受精卵は子宮内膜にたどり着くまでに、4細胞、8細胞、16細胞と細胞分裂を繰り返しながら子宮に向かって卵管を移動していきます。受精卵となってから子宮にたどり着くまでには、7~10日程かかります。無事に着床できるかどうかは、母体の年齢や免疫系の状態、子宮内膜の厚み、質などに左右されます。
子宮にたどり着いた受精卵が、子宮内膜に付着して根を張り、中に入り込むと着床が完了し、妊娠が成立します。着床完了の時期は、一般的に妊娠3週目前後です。着床後、10日前後で妊娠が確認できるようになります。
受精卵を着床させるには、受精卵が子宮内膜にしっかりと接着することが重要です。そのため、受精卵を受け入れる子宮内膜が正常に成長しなければ着床できず、妊娠の成立が難しくなる場合があります。
着床率を上げるためには、適度な運動や十分な睡眠、栄養バランスの整った食事を心掛け、健康的な生活習慣を意識する必要があります。また、ストレスを減らすことも着床率を上げるためには大切です。妊活中は、卵巣機能の低下の元となるアルコールやたばこの摂取を避け、過剰なカフェイン摂取も控えましょう。
また、排卵日を把握し、適切なタイミングで性交渉を行うことも着床率を上げるためには有効です。
上記を踏まえて性交渉を行っても、なかなか妊娠できない場合は、一度クリニックや専門施設でカウンセリングを受けることをおすすめします。
受精卵が子宮内膜に着床すると、体にはさまざまな変化が現れます。性交渉を持ったり、不妊治療で胚移植をしたりした後、いつもと違う症状が現れた場合、妊娠成立のサインかもしれません。
一般的にサインが現れるといわれるのは、妊娠3週目の1週間程です。症状の出方や変化の度合いは人それぞれで、まったく変化を感じない方もいるので、サインがなかったとしても妊娠をしている場合もあります。では、着床したときには、どのような変化が起こるのでしょうか。
医学的に証明されてはいないものの、着床が完了する頃におなかや腰、恥骨のあたりに痛みを感じることがあり、これを「着床痛」といいます。痛みの感じ方は、月経痛のような鈍痛から、チクチクした痛み、ズキンとする痛みまでさまざまです。
痛みのほかにも、おなかや胸の張りを感じる方もいます。これは、受精が成立することで女性ホルモンのバランスが変化して子宮内膜の状態が変わるため、もしくは子宮の収縮が起こるためだと考えられています。
受精卵が着床するときに子宮内膜が傷ついて出血することがありますが、これを「着床出血」といいます。出血量は月経よりも少ないことが多く、色が茶色っぽかったりピンクっぽかったりするのが特徴です。おりものにうっすらと血が混じる程度のこともあります。
月経の期間は1週間程度であるのに対し、着床出血は1~2日程度、長くても3~4日程度で治まります。
受精が成立すると女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が増え、おりものの量も増えやすくなります。
また、色も透明から白く濁った色や薄茶色、うすいピンク色に変化し、性状もサラサラしたものになったり、ネバネバしたもの になったりすることもあります。
一般的に、排卵期の後に月経が近づくにつれて、普段より0.3~0.5℃程体温が上がる「高体温期」に入り、月経予定日の直前になると急激に体温が下がって「低体温期」になります。
しかし、受精卵が着床した場合は体温が下がらず、高体温期が2週間以上続きます。そのため、高体温期が続くようなら妊娠しているかもしれません。
着床すると、女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロン(黄体ホルモン)が増加するため、精神状態にも影響が及びます。イライラしたり、憂鬱な気分になって落ち込んだり、眠くなったりと、さまざまな精神的な症状が表れます。
着床の最もわかりやすいサインが、月経が止まることです。性交渉や胚移植をした次の月経の予定日から、1週間程度経っても月経が始まらない場合は、妊娠している可能性が高いといえるでしょう。
着床が完了するまでは妊娠しているわけではないので、基本的にはいつもどおり過ごして問題ありません。ただし、体のコンディションが着床率に影響を与える可能性があるので、栄養バランスの良い食事をとり、十分な睡眠を取って規則正しい生活を送るよう心掛けることが大切です。
また、妊娠したときに備えて、アルコールやたばこは控えたほうがいいでしょう。サプリメントなどを活用して、妊娠初期に欠かせない栄養素である「葉酸」を積極的に摂取するのもおすすめです。
体外受精(C-IVF)を行った場合も、基本的には着床までの生活は自然妊娠の場合と変わらないので、いつもどおりの生活を送っても問題ありません。
ただ、胚移植後の性交渉は子宮収縮を促進してしまい、着床を妨げる可能性があるので控えたほうが無難です。運動についても、ウォーキングなどの適度な運動であれば子宮への血液循環を良くして着床を助けるので問題ありませんが、激しい運動は控えましょう。
体外受精を繰り返し行っている方ほど「きちんと着床してくれるだろうか」「妊娠できるだろうか」と不安やストレスを抱えやすくなりがちですが、体外受精後はできるだけリラックスして過ごすことを心掛けてください。
適齢期の男女が1年程度定期的に性交渉を行っているのに妊娠できない場合は、不妊の可能性があります。様子見をしていると加齢により妊娠しづらくなることもあるので、一度クリニックで不妊の検査を行い、原因を調べてもらうのがおすすめです。不妊の原因となっている疾患等を治療すれば、自然妊娠の確率が上がるかもしれません。それでも妊娠できない場合は、不妊治療を選ぶのもひとつの方法でしょう。
にしたんARTクリニックでは、無料のカウンセリングを行い、患者さまのライフスタイルやご希望に沿った治療方針をご提案しています。妊娠しづらいと感じている方は、まずはお気軽にカウンセリングから始めてみてはいかがでしょうか。
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