2024-02-132024.02.13 医師の指導で自然妊娠を目指す。不妊治療のタイミング法 | にしたんARTクリニック

コラム

公開日: 

医師の指導で自然妊娠を目指す。不妊治療のタイミング法

医師の指導で自然妊娠を目指す。不妊治療のタイミング法

タイミング法(タイミング指導)とは、不妊治療のファーストステップであり、医師の指導に従いながら自然妊娠を目指す方法です。肉体的な負担も少なく、自然妊娠に最も近い不妊治療といえます。2022年4月からは保険適用になり、経済的なハードルも下がりました。
この記事では、タイミング法の概要のほか、治療の流れと費用、注意点などについて解説します。これから不妊治療に取り組む方は、参考にしてみてください。

タイミング法とは?

タイミング法(タイミング指導)とは、医師の指導によって妊娠しやすい期間に性交渉を行い、自然妊娠を目指す方法です。基礎体温や超音波検査、尿中LH(黄体形成ホルモン)検査、排卵日予測検査薬などによって排卵日を予測し、妊娠しやすい期間を正確に予想します。一般的にはタイミング法から不妊治療を開始するので「不妊治療のファーストステップ」として広く認知されています。
まずは、自然妊娠に近い不妊治療であるタイミング法の種類や対象となる方など、にしたんARTクリニックでの流れを例に詳しく見ていきましょう。

タイミング法の種類

タイミング法(タイミング指導)には、排卵まで薬を使用せず自然の周期に任せる「完全自然排卵周期」と、排卵誘発剤を併用して人工的に排卵を誘発する「排卵誘発」の2種類があります。
完全自然排卵周期で妊娠の兆候が認められない場合は、次のステージとして排卵誘発に移行することもあります。

自己流のタイミング法との違い

タイミング法(タイミング指導)は、基礎体温をつけるなど、自己流でもある程度は排卵日を予測できますが、正確に予測するのは難しいといわれています。特に月経周期が不安定の方は、自己流での排卵日の見極めは難しいでしょう。
にしたんARTクリニックにおけるタイミング法は、医師の指導のもとで行うため、正確な排卵日を予測できます。そのため、自分たちなりに妊娠のタイミングを計って性交渉を行うよりも、妊娠の確率が高くなります。また、ご夫婦(パートナー)の経済的・肉体的・精神的な負担も比較的少なく、気軽にトライできるのもタイミング法の良いところです。

タイミング法の対象者

にしたんARTクリニックのタイミング法(タイミング指導)は自然妊娠が可能なご夫婦のみが対象になっています。女性の場合は、左右の卵管の異常と重篤な排卵障害がないこと、男性の場合は、精液検査の結果が正常なことがタイミング法を行う条件です。
条件を満たしていない場合は、まず条件をクリアするための治療を行うか、体外受精(IVF)などを検討する必要があります。

タイミング法の流れ

タイミング法(タイミング指導)をにしたんARTクリニックで行う場合の、基礎体温の測定から妊娠判定までの一般的な流れは、次のとおりです。

1.基礎体温を測定

基礎体温をつけることで、排卵の有無や排卵日などの推定ができます。にしたんARTクリニックのタイミング法(タイミング指導)では低温期から上昇期の数日を排卵日と判断します。日常から規則的に基礎体温を測っている方は、医療機関を受診する際に基礎体温表を持っていけば、その後の検査や治療にスムーズにつながります。
基礎体温をつけていない場合は、1周期だけでも基礎体温をつけることをおすすめします。

2.排卵日を推定

排卵日を推定するために、月経周期の10~12日目頃ににしたんARTクリニックを受診いただきます。(※初診の方は事前に初回カウンセリングをお受けいただきます。)問診と基礎体温表、画像検査や血液検査などのスクリーニング検査の結果をもとに排卵時期が推定され、次回の受診の日程が決定するので、予約を取ります。

3.超音波検査で正確な排卵日を予測

正確な排卵日を予測するため、予約した日ににしたんARTクリニックを再診し、経腟超音波を使用し卵胞の発育状態を確認します。
自然周期の場合は卵胞の大きさが18~22mmになると排卵するので、卵胞の発育状態は正確な排卵日を把握する目安になります。

4.医師からのアドバイスのタイミングで性交渉

医師から指示された日に性交渉を行います。なお、排卵日にだけ性交渉を行うのは効率的ではありません。なぜなら、射精された精子は女性の体内で2〜3日程生存し、卵子が受精能力を持っているのは排卵から約24時間だからです。
そのため、妊娠にベストなタイミングは、排卵日の3日程度前から排卵日当日にかけて。期間中は頻繁に性交渉することで、妊娠の確率が高まります。

5.妊娠判定

月経予定日を過ぎても月経が来ない場合は、市販の妊娠検査薬を使用してご自身で妊娠しているかどうか確認します。陽性反応が出た場合は妊娠が成立している可能性が高く、
妊娠5週目頃ににしたんARTクリニックを受診して胎嚢を確認できれば臨床妊娠、妊娠6〜7週目にエコーで胎児の心拍が確認できれば正式に妊娠と判定されます。

タイミング法で必要となる検査

タイミング法(タイミング指導)では排卵日の予測はもちろん、卵管や卵巣の状態を確認し、より正確な排卵日を調べることが重要となります。排卵日については、自己流のタイミング法でも基礎体温や排卵日予測検査薬を用いてある程度推測できますが、卵管や卵巣の状態などは専門的な検査でないと明らかになりません。
ここでは、にしたんARTクリニック新宿院でタイミング法を行う際に必要となる検査について解説します。

超音波検査

超音波検査は、初診時あるいは2度目の受診時に、超音波を発信する器具を腟内に挿入し、子宮や卵巣の状態をモニタリングします。同時に、子宮筋腫、子宮腺筋症、卵巣嚢腫といった形態学的異常の有無もチェックします。
排卵が近づくと、卵胞の発育状態と子宮内膜の厚みを確認するために再度超音波検査を行い、排卵時期を予測。排卵後にも超音波検査で子宮内膜の厚みを再度確認し、さらに、妊娠判定でも超音波検査を行って胎嚢の有無を確認します。なお、超音波検査による母体や胎児への影響はありません。

血液検査

血液検査によって、排卵・妊娠に必要不可欠なホルモンに異常がないかどうかを確認します。
例えば、LH(黄体形成ホルモン)、FSH(卵胞刺激ホルモン)、卵胞ホルモンについては、月経周期の2~5日目に採血して卵巣機能を確認。排卵の1週間後には黄体ホルモンの測定を行い、黄体機能不全の有無を調べます。
なお、初診時のスクリーニング検査では、感染症の有無を血液検査で判断します。

尿検査

LH(黄体形成ホルモン)は、排卵前の10~12時間に分泌のピークを迎えます。LHは尿中にも排出されるため、排卵直前に尿検査を行い、上昇具合を確認することで正確な排卵時期を予測します。

子宮卵管造影検査

子宮卵管造影検査とは、卵管に造影剤を注入し、子宮の形状や状態、卵管の詰まりの有無を調べる検査です。卵管に重篤な異常があるとタイミング法(タイミング指導)は難しいため、治療初期に行っておきたい検査のひとつです。
一般的には、月経終了後から排卵までのあいだに検査を行います。検査は軽度の卵管の詰まりの改善にもつながるため、治療的な役割も担っています。

精液検査

男性の精子の状態を調べる検査です。にしたんARTクリニックでは専用の採精カップをお渡ししています。院内の採精室を利用し採精いただくか、ご自宅にて採精し2時間以内にお持ち頂きます。検査結果は不妊治療の方針を決定するための検討材料にもなります。
なお、精子の状態は検査日の体調や生活習慣などによって左右されることも。精液検査で異常があった場合でも、再度検査を行うことで、問題ないと判断されるケースもあります。

タイミング法の費用はどのくらい?

タイミング法(タイミング指導)の費用は、通院や検査の回数、薬の有無によって異なりますが、診察1回あたり2,000〜3,000円程度、超音波検査などを含めた月経1周期あたりのトータルでは8,000~12,000円程度が相場です。
ただし、月に数回の超音波検査をしたり、排卵を促すための排卵誘発剤を処方したりする場合は、10,000~20,000円程度の追加費用が発生することがあります。
また、2022年4月からの不妊治療の保険適用開始に伴い、タイミング法も保険適用になりました。保険適用の場合は、治療範囲や対象年齢、回数の上限などが定められているので適用条件を確認してから活用するようにしましょう。
なお、不妊治療での保険適用は妊娠判定以降、自費となるので注意してください。

タイミング法の成功率を上げるためのポイント

にしたんARTクリニックでのタイミング法(タイミング指導)は不妊治療のファーストステップとして、医師の指導のもと、自然妊娠に近い状態で妊娠率を上げることができますが、必ずしも妊娠できるとは限りません。
タイミング法で自然妊娠を叶えるためには、性交渉のタイミングのほかにも成功率を上げるためのポイントがあります。日常生活の中で実践できることなので、ぜひタイミング法と併せて妊娠の成功率をアップさせましょう。

排卵日にこだわりすぎない

医師から指導された性交渉のタイミングを意識しすぎると、性交渉そのものがプレッシャーやストレスになってしまい、夫婦関係がぎくしゃくする可能性があります。そのため、あまり排卵日にこだわりすぎずに性交渉の回数をキープする、増やすことが重要です。
特に男性の精子は長期間射精を行わずに溜めてしまうと、質の低下にもつながります。ベストな精子の状態を保つためにも、排卵日に縛られすぎず、日頃から適度な性交渉を心掛けましょう。

妊娠しやすい体を目指す

妊娠の確率をアップさせるため、女性は妊娠しやすい体づくりも大切です。特に食事は、たんぱく質が豊富な卵や大豆製品、豚の赤身などの食品を積極的にとるようにしましょう。
また、体を冷やさないように38~40℃くらいの湯船につかる、温かいものを飲む、腹巻きをするといったことを心掛けてください。ほかにも、睡眠や運動、ストレスなどに気を配ることで自然妊娠しやすい体に近づき、ホルモンバランスも整います。

精子の状態を良くするために生活習慣の見直しをする

精子はとても繊細で、体調やストレスによっても状態が変化します。より良い状態を目指して、男性も女性同様にストレスのない健康的な生活を送れるよう、生活習慣の改善に努めましょう。
また、飲酒や喫煙は精子の状態はもちろん、健康にも悪影響を及ぼすので、こちらもできる限り控えることをおすすめします。

お互いの都合でタイミング法が難しい場合は、ほかの治療法も検討する

妊娠しやすい期間は、排卵日の4日くらい前から排卵日翌日までの数日間です。排卵のタイミングによっては、ご自身やパートナーの都合が悪くなったり、体調が万全でなかったりして、性交渉が行えない場合もあります。しかし、性交渉が行えないことで、パートナーとの関係性が悪くなってしまっては不妊治療どころではありません。
仕事や家庭の事情で排卵推測日に性交渉を行えず、どうしてもタイミング法(タイミング指導)を進められない可能性があるときは医師と相談し、別の治療方法を検討することも考えてみましょう。

タイミング法を行っても妊娠しない場合はステップアップを検討

1ヵ月に1回のタイミング法(タイミング指導)で16~18%が妊娠するといわれています。しかし、不妊症のご夫婦の場合の妊娠確率は1回で5%程度と低く、長期間タイミング法を継続しても妊娠が期待できず、時間とお金が無駄になる可能性もあります。
タイミング法で妊娠が成立するかどうかについては個人差がありますが、6周期(6回)までがタイミング法の有効治療周期数といわれているので、有効治療周期数内に妊娠しない場合は治療のステップアップを検討しましょう。
にしたんARTクリニックの場合、女性の年齢的なことや男性の精液所見に改善が見られない場合などを加味して、有効治療周期数を待たずして医師からステップアップを提案することもあります。
タイミング法のステップアップとしては人工授精(AIH)が一般的ですが、状況によっては人工授精も途中で中止して体外受精を選択したほうが良いケースもあります。
ほかにも、完全自然排卵周期の方法を選択していた場合は、人工授精にステップアップする前に排卵誘発剤を用いた排卵コントロールに移行することもあります。
にしたんARTクリニックでは、患者さまそれぞれの状況やお考えを元に、柔軟に治療方法を決めていきます。

タイミング法は自然妊娠に近く、男女ともに体への負担が少ない治療法

にしたんARTクリニックでのタイミング法(タイミング指導)は自然妊娠を目指すための不妊治療の方法です。そのため、不妊治療でありながら自然妊娠に限りなく近く、男女ともに体への負担が少なくて済みます。保険適用なので気軽にチャレンジできる点も、不妊治療初心者にはありがたいポイントです。
医師の指示どおりにスケジューリングするのは困難な場合もありますが、健康的でストレスのない生活と治療を組み合わせ、妊娠を目指しましょう。

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