にしたんARTクリニック京都院の顕微授精(ICSI/イクシー)特集

赤ちゃんが欲しいけれどなかなかできず、不妊治療を検討しているという方の中には、顕微授精(ICSI/イクシー)についての情報を求めている方も多いのではないでしょうか。顕微授精は、いわば不妊治療の最終ステップであり、妊娠率はほかの治療よりも高いのが特徴です。

この記事では、顕微授精の基本情報やメリット・デメリットのほか、にしたんARTクリニック京都院で顕微授精を行う際の治療の流れや料金について、詳しく解説します。京都で顕微授精をしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

顕微授精(ICSI)は顕微鏡下で卵子と精子を受精させる不妊治療法

顕微授精(ICSI)は、胚培養士が顕微鏡下で、卵子に精子1個を入れて受精を手助けし、受精を促進する治療法のことです。同じ生殖補助医療(ART)である体外受精(IVF)では、卵子に精子をふりかけてかけて自然な受精を促す方法で、受精率は約20～30％といわれています。一方、顕微授精では、精子の運動率や形態が悪い場合に、人為的に受精を促し、受精率は約30～40％といわれています。

■顕微授精のイメージ

体外受精と顕微授精は、受精方法が異なるだけで、採卵の流れや、受精後の胚移植までの流れは同じです。いずれも、受精卵(胚)が胚盤胞まで育ったら、子宮に胚移植し、着床を待つという流れになります。

顕微授精(ICSI)が適応されるケースとは？

体外受精と顕微授精(ICSI)のどちらを適用できるかは、スクリーニング検査の結果から医師と相談しながら決めることになります。顕微授精をおすすめするケースは、下記のとおりです。

＜顕微授精が適応されるケース＞

• 調整後精子の運動量が規定を下回っている
• 精子正常形態率が低い
• 卵子が反応しないなどの受精障害が認められる
• 体外受精を何度か実施し、受精がうまく行われない

にしたんARTクリニック京都院では、患者さまファーストの想いから、患者さまに寄り添った治療を大切にしているので、納得して治療を進めることができます。

にしたんARTクリニック京都院で顕微授精(ICSI)を行う場合の流れ

にしたんARTクリニック京都院で、顕微授精(ICSI)を行う際の流れを見ていきましょう。実際には、ほかの不妊治療で妊娠に至らない場合に実施されるほか、検査結果から顕微授精が第一選択されることもあります。

1.ご夫婦(カップル)でカウンセリングを受ける

にしたんARTクリニック京都院では、初回の通院時に必ずカウンセラーによるカウンセリングを受けていただきます。無料で相談することができ、治療についての疑問や不安点を解消するお手伝いをいたします。

カウンセリングには事前予約が必要です。治療開始前はもちろん、治療が始まったあともお気軽にご相談ください。
お二人で心の準備ができ、必要な書類の提出ができた段階で不妊治療はスタートします。

にしたんARTクリニック京都院で必要な書類については、こちらのページをご覧ください。
初めてご来院される方へ

2.初期検査を行う

不妊の原因となる疾患や健康状態を調べるため、治療を始める前に初期検査を行います。女性向けのスクリーニング検査、男性向けの男性検査をそれぞれ受けて、男女双方の体の状態を把握すれば、適切な治療法や方針を選択できます。にしたんARTクリニック京都院での初期検査は、下記のとおりです。

＜スクリーニング検査(女性)＞

• 超音波検査
• 感染症検査
• 甲状腺機能検査
• 血液検査
• ホルモン検査
• AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査

＜男性検査(男性)＞

• 精液検査
• 感染症検査

事前の検査結果から、不妊の原因を探ります。治療が必要な疾患が見つかった場合は、妊娠の可能性を高めるために、疾患の治療も別途行います。にしたんARTクリニックで対応できない疾患の場合は、専門性の高い病院を紹介します。

3.採卵のために卵巣刺激を行う

採卵とは、卵巣から卵子を取り出す手術のことです。一度の採卵手術でできるだけ多くの卵子を取り出すために、経口薬や注射で排卵誘発剤を用いて卵巣を刺激し、卵子の成長を促す「卵巣刺激法」が用いられます。

卵巣刺激法は、年齢や体質などに合わせて大きく分けて「高刺激法」「低刺激法」「自然周期法」から選択することになります。刺激法によって通院回数や投薬内容が異なるので、医師と相談して選択するといいでしょう。

主な卵巣刺激法については、こちらのページをご覧ください。

卵巣刺激法(排卵誘発法)とは？

にしたんARTクリニック京都院では検査結果と合わせ、患者さまの意向に沿いながら最速で妊娠できる方法を医師といっしょに考えることが可能です。

4.サージ誘起

卵子を成熟した状態で排卵させるために行うのがサージ誘起です。hCG注射または点鼻薬によって、意図的にLH(黄体形成ホルモン)の分泌を増やし、卵子の成熟を促します。

5.採卵と採精

採卵手術は、痛みの少ない細い採卵針を使い、医師が経腟超音波で確認しながら卵胞から卵子を吸い上げます。所要時間は5～20分と、それほど長くありません。採卵後に1～2時間程院内でお休みいただく必要があります。

にしたんARTクリニックでは痛くない採卵を実現するために、局所麻酔もしくは静脈麻酔を使用します。麻酔の種類や痛みへの不安が強い場合は、事前にカウンセラーや医師に相談してください。

採卵当日、パートナーには院内の採精室、または自宅で精液を採取していただきます。提出いただいた精液を胚培養士が洗浄し、受精に適した状態に整えます。顕微授精には形態や運動性の良い精子を選び、採卵が完了するのを待ちます。

■採卵のイメージ

6.顕微授精(ICSI)を行う

採卵により卵子、採精により精子が準備できたら、胚培養士が顕微鏡下で顕微授精(ICSI)を行います。吸引ガラス管で卵子を固定し、ガラス針で精子を1個注入します。卵子が複数個得られた場合は、受精卵も複数個作り、培養器で培養を進めます。

■顕微授精の様子

7.胚の培養を行う

受精卵は、子宮と同じ温度や湿度に整えられた培養器で培養を行います。にしたんARTクリニック京都院では受精卵(胚)にストレスを与えないタイムラプスインキュベーターを使って大切に培養しています。

適切に培養を続けても、卵子と精子、それぞれの状態によっては良好に成長するとは限りません。受精卵(胚)が子宮に戻せる胚盤胞と呼ばれる状態にまで成長する確率は、正常に受精したうちの50％程といわれています。

■胚盤胞までの流れ

にしたんARTクリニック京都院では、お預かりしている受精卵(胚)の成長度合いについて、患者さまに丁寧な説明をしていますので、不明点はお問い合わせください。

なお、にしたんARTクリニックでは、原則的に胚盤胞まで育った受精卵(胚)は凍結保存することになります。これは、採卵と同じ月経周期に胚移植する「新鮮胚移植」よりも、胚盤胞を凍結し、次回以降の月経周期に胚移植する「凍結融解胚移植」のほうが、妊娠率の上昇が認められているからです。

8.胚移植を行う

胚移植とは、胚盤胞まで育った受精卵(胚)を子宮内に戻すことです。胚移植をするまで、着床しやすい子宮環境にするために黄体ホルモンなどの投薬を行って、胚移植に備えます。

胚移植は通常、痛みは生じることは少なく、経腟でカテーテルを使用して実施します。子宮内の着床しやすい位置に受精卵(胚)をそっと置くようなイメージで、5分程度で終了します。
なお、多胎妊娠のリスクを回避するため、原則として1回の胚移植で移植できる受精卵(胚)の数は1つだけです。

■胚移植のイメージ

9.移植後はゆったりと過ごし、妊娠成立を待つ

胚移植後は通常の生活を送りながら、できるだけゆったりと過ごして着床・妊娠が成立するのを待ちましょう。胚移植後、2～3週間程度で妊娠判定が可能です。妊娠の確認ができたら、一般の産婦人科で診察することになります。

顕微授精(ICSI)のメリットとデメリット

顕微授精(ICSI)を実施する際は、メリットとデメリットを比較して、納得して治療を進めることが大切です。顕微授精のメリット・デメリットを見ていきましょう。

顕微授精のメリット

顕微授精を行うメリットは、状態の良い精子が1匹いれば受精が期待できることです。精子の状態が悪い場合も、胚培養士が検査し、1匹だけでも元気であれば受精が期待できます。このように、胚培養士が精子を選別できることも大きなメリットです。ふりかけ法の体外受精では、どの精子が受精するかはわかりません。顕微授精では、より良好な精子を受精に使うことができます。

顕微授精は、人為的に高い医療技術を使って受精を促すため、受精の確率が体外受精よりも高いことも知られています。体外受精による受精が叶わなかった場合も、期待できるかもしれません。

顕微授精のデメリット

顕微授精はメリットがある一方で、デメリットもあります。両方を比較した上で、治療を受けるかどうか決めることをおすすめします。

まず、顕微授精では卵子にごく細いながらも針を指して精子を注入するため、少なからず卵子にストレスがかかります。その際に卵子が変質する可能性がないともいえないのが現状です。

また、不妊治療の中では最も料金が高く、保険適用されるとはいえ経済的に負担がかかります。お住まいの自治体によっては助成制度が整っている場合もあるので、調べてみてください。

にしたんARTクリニック京都院では、顕微授精を実施するか、ステップアップしようか迷っているご夫婦(カップル)にカウンセラーが丁寧にヒアリングし、ご希望に合わせた治療方法をご提案します。わからないことや不安に感じていることがあれば、お気軽にご相談ください。

顕微授精(ICSI)にかかる料金

顕微授精(ICSI)の費用は、「初期検査」「採卵」「顕微授精」「胚培養」「胚移植」のプロセスごとにかかるのが一般的です。患者さまによって、通院回数や検査回数、検査内容が変わるため、合計金額については一概にはいえません。

ここで、参考として、にしたんARTクリニック京都院の顕微授精にかかる費用の目安をご紹介します。保険診療と自費診療、それぞれの費用は下記のとおりです。

■顕微授精でかかる費用の例

	保険診療	自費診療
初診料	870円	3,300円
再診料(5回)	380円×5回(1,900円)	1,100円×5回(5,500円)
スクリーニング検査	5,460円	22,990円
術前血液検査(年1回)	2,590円	9,460円
超音波検査(5回)	1,590円×5回(7,950円)	3,300円×5回(56,650円)
採卵費(5個)	20,400円	110,000円
静脈麻酔費	760円	55,000円
顕微授精費(2個)	20,400円	143,000円
培養費(胚盤胞2個)	18,000円＋6,000円	110,000円＋44,000円(154,000円)
胚凍結費(2個)	21,000円	22,000円×2個(44,000円)
胚凍結保存維持管理料(更新料)	10,500円	55,000円
胚凍結保存維持管理料(更新料)	36,000円	132,000円
生殖補助医療管理費	750円
合計	152,570円＋麻酔費～	786,500円～

※料金はすべて税込価格。金額は概ねです。
※通院6回、採卵5個、顕微授精して2個胚凍結し、凍結胚移植をした場合を想定してシミュレーションしたものです。
なお、適用した薬剤や技術などの違いによって、下記の費用が加算されるので注意してください。

＜顕微授精で加算されることがある費用の例＞

• 卵巣刺激の薬剤費
• 採卵時の麻酔費
• 移植周期薬剤費
• 実施した特殊技術

保険適用について詳しくは、こちらのページをご覧ください。
不妊治療・生殖補助医療(ART)の保険適用について

京都で実施している不妊治療の助成金について

京都府では、不妊治療の助成事業を行っています。また、京都市や八幡市など、にしたんARTクリニックに通院可能なエリアにある自治体でも不妊治療にかかわる助成制度があり、利用すれば経済的な負担を減らしながら不妊治療を進めることが可能です。治療を始める前に、お住まいの自治体のウェブサイトで調べることをおすすめします。にしたんARTクリニックでも、助成金に関する情報をご提供できますので、ご相談ください。
 
京都の不妊治療の助成金については、こちらをご覧ください。
【2024～2025年】京都府の不妊治療に関する助成金を詳しく解説

顕微授精(ICSI)を行う不妊治療クリニックの選び方

不妊治療は体力的、精神的、経済的に負担が大きいものです。そのため、自分に合った信頼できるクリニックを選ぶことが大切です。
ここでは、顕微授精を行う際の不妊治療クリニックの選び方を解説します。

＜不妊治療クリニックの選び方＞

• 自宅や職場からの通いやすいクリニックを選ぶ。
• 不妊治療の知見が高いクリニックを選び、医師の人柄もウェブサイトでチェックする。
• 卵巣刺激法など、治療の選択肢が多いクリニックを選ぶ。

にしたんARTクリニックでは、一般不妊治療のほか、体外受精・顕微授精を実施し、少しでも妊娠率を高めるための先進医療にも積極的に取り組んでいます。患者さまファーストの精神で患者さまへのヒアリングを大切にし、思いに寄り添った治療を進めることが可能です。患者さまに医師、カウンセラー、看護師らスタッフが伴走しながら、最短の妊娠を目指します。

顕微授精(IVF)で妊娠を目指す方に、にしたんARTクリニック京都院がおすすめの理由

顕微授精で妊娠を目指す方に、にしたんARTクリニック京都院をおすすめします。にしたんARTクリニック京都院をおすすめする理由は下記のとおりです。

京都の中心地、四条烏丸交差点から徒歩すぐで通いやすい

にしたんARTクリニック京都院は、地下鉄烏丸線「四条駅」、阪急京都線「烏丸駅」の出口すぐの立地で、仕事終わりや休日にも通いやすく、便利です。不妊治療は短いスパンで複数回の通院が必要なため、職場や自宅から通いやすいクリニックを選ぶのがおすすめです。

繁華街からも近いため、治療が終わったらお買い物やお食事を楽しむ、という患者さまも多数いらっしゃります。気軽な気持ちで、通院してください。

平日は22時まで、土曜日は20時まで診療

にしたんARTクリニック京都院は、不妊治療のために仕事を休みづらい方でも通いやすいように、平日は13時から22時まで、土曜日は11時から20時まで診療を行っています。仕事をしながらでも通院しやすいので、多くの患者さまが仕事を休むことなく不妊治療を続けています。また、夫(パートナー)が付き添いやすいため、おふたりで来院されることが多いことも特徴でしょう。

日々研鑽を積むスタッフによる丁寧で優しい不妊治療

にしたんARTクリニック京都院の渡邉昌紀院長は産婦人科医として20年以上のキャリアを持つ医師です。慶応大学医学部出身で、現在も顕微授精に関する知識をより深めるため、日々研鑽を積んでいます。 また、不安を抱えている患者さまにもご安心いただけるよう、常に患者さまに寄り添った診察を心掛けています。

にしたんARTクリニック京都院にはカウンセラーが常駐しているので、体外受精でわからないことや不安がある方はいつでも無料で相談することができます。不妊治療が初めての方も、また他院から転院される方も、安心して通院することが可能です。

リラックスして卵子凍結に臨める上質な空間と設備

にしたんARTクリニック京都院は患者さまにリラックスしていただけるよう、内装にこだわり、上質な空間でみなさまをお待ちしています。院内では無料Wi-Fiもあるので、ご自由にお過ごしください。

また、治療スペースと培養室は、高度なクリーンレベルとセキュリティを保ち、万全の体制で高度な不妊治療を実現しています。

京都で顕微授精(ICSI)を行うならにしたんARTクリニック京都院がおすすめ

顕微授精をするなら信頼できるクリニックで、と考えられている方には、にしたんARTクリニック京都院がおすすめです。

にしたんARTクリニック京都院では、患者さまの疑問や相談にお応えするカウンセリングを強化しているほか、胚培養士も常に高い技術で患者さまに対応できるよう、研鑽を重ねています。医師、看護師、胚培養士、カウンセラーらスタッフがチーム医療を実施し、ひとりでも多くの患者さまの願いを叶えたいと考えています。

患者さまの気持ちに寄り添い、最短で最善の不妊治療を目指すことが、にしたんARTクリニック京都院の理念です。まずは、無料カウンセリングでお悩みをお聞かせください。